体の歪みは治すべき?左右差と体のバランスについて
こんにちは、
神戸市北区にあります小国整骨院の小国です。
「右肩が下がっている気がする」
「体をひねると、右と左で動きやすさが違う」
「骨盤が歪んでいると言われた」
このように、体の左右差や歪みが気になったことはありませんか?
当院にも、体の歪みや左右のバランスを気にされる方は多くいらっしゃいます。
では、体は左右対称であることが理想なのでしょうか?
実は、体の左右差があること自体が、必ずしも悪いわけではありません。
大切なのは、その左右差がどのような原因で生じていて、体の動きにどのような影響を与えているかということです。
今回は、体の左右差と整体で目指すべき体のバランスについてお伝えします。
体には、もともと左右差がある
私たちは日常生活の中で、無意識に体を使い分けています。
例えば、利き手で箸を持つ、いつも同じ側の肩にカバンをかける、食卓からテレビを見るのに決まった方向に体をひねるなど、左右で異なる動作を繰り返しています。
こうした習慣によって、筋肉の使い方や関節の動きに違いが生じることがあります。
また、骨格や筋肉の形、柔軟性にも個人差があるため、体が完全に左右対称になるとは限りません。
そのため、肩の高さが違う、骨盤の位置が左右で違うといった見た目だけで、すぐに体の異常と判断することはできないのです。
体の問題には「機能的な問題」と「器質的な問題」がある
体の左右差や歪みを考えるうえで、知っておきたいのが「機能的な問題」と「器質的な問題」の違いです。
機能的な問題とは、体の動きや働きに問題が生じている状態です。
例えば、筋肉が過度に緊張している、関節の動きが制限されている、筋肉をうまく使えていないといった状態です。
こうした問題は、筋肉や関節の状態を確認し、適切な施術や運動を行うことで、動きの改善が期待できます。
一方、器質的な問題とは、骨や関節などの構造そのものに変化が生じている状態です。
例えば、変形性膝関節症による骨や関節の変化、骨折後の変形、背骨の構造的な変形などが挙げられます。
このような構造そのものの変化を、整体によって元の状態に戻すことは困難です。
ただし、器質的な問題があるからといって、何も改善できないわけではありません。
筋肉の緊張や関節の動き、体の使い方などに働きかけることで、痛みの軽減や動作の改善を目指せる場合もあります。
つまり、構造そのものを変えることと、体の機能を改善することは別なのです。
左右差を無理にそろえる必要はある?
例えば、右肩が少し下がっていても、痛みがなく、腕もスムーズに動かせているのであれば、その左右差を無理に修正する必要がない場合もあります。
反対に、見た目には大きな歪みがなくても、体をひねりにくい、腕が上がりにくい、歩くと片側に負担を感じるなど、動作に問題が生じていることもあります。
また、骨や関節に構造的な変化があっても、周囲の筋肉や関節の機能を改善することで、動きやすさが変わることがあります。
大切なのは、見た目だけで判断するのではなく、どこに問題があり、何を改善できるのかを見極めることです。
整体で目指すのは、体を無理なく使える状態
体の動きは、一つの関節だけで成り立っているわけではありません。
例えば、腕を上げる動作には肩関節だけでなく、肩甲骨や胸郭の動きも関係しています。
前かがみになる動作でも、腰だけでなく、股関節や背中の動きが必要です。
どこかの動きが制限されると、別の場所がその動きを補おうとすることがあります。
その結果、特定の部位に負担が集中し痛みが発生しやすくなります。
そのため、痛みのある場所だけを見るのではなく、体全体がどのように連動して動いているかを確認することが大切です。
当院では、体の歪みや左右差を単純にそろえるだけではなく、筋肉や関節の状態、体全体の動きを確認しながら、無理なく動ける体を目指しています。
もちろん、構造的な変化が大きい場合や、医療機関での検査・治療が必要な場合には、適切な医療機関への相談も大切です。
まとめ
体の左右差は、誰にでも多少なりともあるものです。
左右のバランスをそろえることも大切ですが筋肉や関節の状態、体全体の動きを確認しながら、無理なく動ける体を目指しています。
機能的な問題であれば、施術や運動によって改善を期待できます。
一方、骨や関節の構造そのものに変化がある場合、それ自体を整体で元に戻すことは難しいものの、周囲の機能を整えることで動きやすさの改善が期待できます。
体の歪みを見た目だけでなく、何が原因で、どう機能を改善できるのかを考えること。
それが、体のバランスを整えるうえで大切な視点です。
「体の歪みが気になる」「以前より動きにくくなった」と感じる方は、一度、ご自身の体の状態や動きに目を向けてみてはいかがでしょうか。
監修:柔道整復師
小國良成