腰の「この辺」が痛いのはなんでやろ?~腰痛マップ~

こんにちは、

神戸市北区にあります小国整骨院の小国です。

 

「腰が痛いんです」

患者さんからよく聞く言葉です。

でも、よく聞いてみると、

「腰の真ん中が痛い」
「右の腰だけ痛い」
「腰の両側が重だるい」
「腰というより、お尻が痛い」
「お尻から足まで痛い」

など、痛む場所は人によって違います。

そこで今回は、

「この辺が痛いのは、なんでやろ?」

というところから、腰痛を考えてみましょう。

まずは下の「痛みのマップ」で、自分が痛い場所に近いところを探してみてください。

※痛む場所だけで原因を決めることはできません。ここでは「このような場合は、こういう原因が考えられます」という目安としてご紹介します。


① 🔴 腰の真ん中あたり

背骨のラインに沿って、腰の真ん中が痛い。

こんなときに痛くないですか?

  • 長く座っている

  • 前かがみになる

  • 靴下を履く

  • 床の物を拾う

  • 座ったまま前に手を伸ばす

こうした動作で痛みが出るなら、腰を曲げる動きで負担がかかっている可能性があります。

腰の骨と骨の間には「椎間板」というクッションのような組織があります。

長時間座ったり、前かがみの姿勢を続けたりすると、腰の前側に負担がかかりやすくなります。

だから、こんなことに気を付けてね!

「座りっぱなし」をやめましょう。

ずっと良い姿勢で座っていれば大丈夫、というわけではありません。

30分~1時間に一度は立ち上がって、少し身体を動かしましょう。

また、床の物を拾うときも、腰だけを丸めるのではなく、膝や股関節も使って身体を下げることを意識してみてください。


② 🟠 腰の両側が痛い

背骨の左右、腰の筋肉があるあたり。

「ここが痛い!」というより、

腰全体が重い、だるい、張っている

という感じが多い場所です。

こんなときに痛くないですか?

  • 長く座っている

  • 長く立っている

  • 同じ姿勢を続けている

  • 仕事や家事のあとに痛い

  • 腰を押すと気持ちいい、または痛い

  • 少し動くと楽になる

このような場合は、腰の筋肉や筋膜の疲労・緊張が関係している可能性があります。

筋肉は、座っているときも立っているときも、身体を支えるために働いています。

同じ姿勢が長く続くと、同じ筋肉ばかりが頑張ることになります。

すると、

「だんだん重くなる」
「張ってくる」
「動くと少し楽になる」

という痛みにつながることがあります。

だから、こんなことに気を付けてね!

一番大切なのは、

「同じ姿勢を続けない」

こと。

座りっぱなし、立ちっぱなしを避けて、こまめに身体を動かしましょう。

腰を強く揉み続けるよりも、

「ちょこちょこ動く」

ことを意識してみてください。


③ 🟢 腰の片側だけが痛い

右だけ、左だけ。

背骨の少し横が「ズキッ」と痛む。

こんなときに痛くないですか?

  • 腰を反る

  • 身体をひねる

  • 反りながらひねる

  • 長く立っている

  • 台所仕事をしている

  • 寝返りをすると痛い

こうした動きで、いつも同じ場所が痛む場合は、腰の後ろ側にある「椎間関節」や、その周囲の組織に負担がかかっている可能性があります。

腰を反ったり、ひねったりすると、腰の後ろ側の関節に負担がかかります。

特に、

「立ちっぱなし+腰が反っている」

という状態が続くと、痛みが出やすくなることがあります。

だから、こんなことに気を付けてね!

「胸を張って、腰を反らす」

という姿勢を頑張りすぎないこと。

また、

  • 台所で長時間立つ

  • 洗面台で立ちっぱなし

  • 同じ方向を向いて作業する

  • 腰を反ったまま作業する

などにも注意しましょう。

痛みが出たら、無理に反ったりひねったりせず、一度姿勢を変えて身体を休ませることも大切です。


④ 🔵 腰の下、お尻の上あたりが痛い

「腰というより、お尻の上が痛い」

という方もいます。

骨盤の後ろ側、左右のお尻の上あたりです。

こんなときに痛くないですか?

  • 寝返りをすると痛い

  • ベッドから起きるときに痛い

  • 椅子から立ち上がるときに痛い

  • 長く座ったあとに痛い

  • 片足に体重をかけると痛い

このあたりには、骨盤の関節や靱帯、臀部の筋肉などがあります。

そのため、痛みが出る動作によって原因は変わりますが、骨盤周囲に負担が集中している可能性があります。

例えば、

「いつも右足に体重をかけて立つ」

「いつも同じ足を組む」

「同じ側で荷物を持つ」

など、身体を片側ばかり使っていませんか?

だから、こんなことに気を付けてね!

左右どちらか一方に頼りすぎないこと。

立っているときも、座っているときも、ときどき身体の位置を変えてみましょう。

ただし、痛いからといって無理に左右均等にしようとする必要はありません。

まずは、

「いつも同じ姿勢になっていないかな?」

と気付くことから始めてみましょう。


⑤ 🟣 腰からお尻、足にかけて痛い・しびれる

「腰だけじゃなく、お尻まで痛い」

「太ももの後ろまで痛い」

「ふくらはぎまでしびれる」

という場合です。

こんな症状はありませんか?

  • お尻から足にかけて痛い

  • ピリピリ、ジンジンする

  • 電気が走るような感じがする

  • 歩くと足がつらくなる

  • 足に力が入りにくい

このような場合は、筋肉だけではなく、神経が刺激されたり圧迫されたりしている可能性も考えます。

このタイプは、「腰の筋肉が硬いだけ」と決めつけて、強く揉んだり無理にストレッチしたりするのはおすすめできません。

だから、こんなことに気を付けてね!

痛みやしびれがあるときは、無理に運動を続けないこと。

特に、

足に力が入りにくい
しびれが強くなっている
歩きにくくなってきた

という場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。


「痛い場所」だけでなく「痛い動作」も大切

ここまで読んで、

「自分は②かな?」

「私は③っぽい」

と思った方もいるかもしれません。

でも、腰痛を見るときは、

「どこが痛いか」だけではなく、
「何をすると痛いか」

も大切です。

例えば、

「腰の両側が痛い」+「長く座っているとだんだん重くなる」

なら、筋肉や筋膜の疲労が関係している可能性があります。

一方、

「腰の片側が痛い」+「腰を反ったり、ひねったりするとズキッとする」

なら、椎間関節など腰の後ろ側の組織への負担が関係している可能性があります。

このように、

痛い場所 + 痛い動作

を一緒に見ると、身体のどこに負担がかかっているのかを考えやすくなります。


腰痛は「痛い場所」を教えてくれている

腰痛があると、

「腰の骨が悪いんかな?」

「筋肉が硬いんかな?」

と考えてしまいます。

もちろん、それも原因の一つかもしれません。

でも、腰痛にはいろいろなタイプがあります。

だからこそ、「この辺が痛い」という身体からのサインを、まずは確認してみてください。

そして、「この動きをすると痛い」というところまで見つけてみましょう。

また、「こうしていると楽だ」というのも分かるとさらにgood!

それが、腰痛の原因を考える大きなヒントになります。


まとめ

今回ご紹介した内容は、あくまでも腰痛を考えるための目安です。

痛みの場所が同じでも、原因が同じとは限りません。

また、筋肉・関節・椎間板など、いくつかの原因が重なっていることや他の場所に原因があることも多々あります。

当院では、

「どこが痛いのか」
「いつ痛いのか」
「どんな動作で痛いのか」
「何をすると楽なのか」

を確認しながら、身体の状態を見てお体のバランスを整えていきます。

「腰のこの辺が痛いんやけど、なんでやろ?」

そんなときは、まず痛い場所を指で示してみてください。

そこから、一緒に原因を探していきましょう。

監修:柔道整復師 小國良成