ストレートネック・猫背・肩こりには「胸郭」の動きの改善がカギ!
こんにちは。
神戸市北区にあります、小国整骨院の小國です。
肩こりが酷くて受診される患者さんから
「首が前に出ていると言われた」
「猫背が気になる」
「肩を揉んでも、すぐに肩こりが戻ってしまう」
といったお悩みをよく伺います。
同じようなことでお困りではありませんか?
肩こりがあり、ストレートネックや猫背というと、首や肩の筋肉に原因があると思われがちです。
もちろん、首や肩の筋肉も関係していますが、実は見落とされやすいのが、胸郭(きょうかく)の動きです。
今回は、首や肩の不調と胸郭の関係についてお話しします。
肩こり解消のお役に立てていただければ幸いです。
■ 胸郭とは、どこのこと?
胸郭とは、肋骨や胸骨、胸椎などで囲まれた、胸の部分の骨格のことです。
簡単にいうと、心臓や肺を守っている「胸のかご」のような部分です。
胸郭は、呼吸をするたびに肋骨が動き、背骨とともに曲げたり、伸ばしたり、ひねったりしています。
つまり、胸郭は内臓を守るだけでなく、呼吸や上半身の動きにも関わっているのです。
ところが、長時間のデスクワークやスマートフォンの使用などで前かがみの姿勢が続くと、背中が丸まり、胸郭を大きく動かす機会が少なくなってしまいます。
その結果、胸郭の動きが小さくなっている方もいらっしゃいます。
■ 胸郭の硬さが、首や肩の不調につながる?
首を動かすとき、実際には首だけが動いているわけではありません。
例えば、首を後ろに反らす動作では、胸椎や胸郭の動きも関係しています。
しかし、胸郭の動きが乏しいと、胸や背中が十分に動かず、首の動きに頼りやすくなることがあります。
その結果、首を反らしたときに詰まるような感じがしたり、動かしにくさを感じたりすることがあります。
また、腕を上げる動作でも、肩関節だけでなく、肩甲骨や鎖骨、胸椎などが連動しています。
胸郭や胸椎の動きが十分でないと、肩甲骨の動きにも影響し、腕が上げにくくなったり、首や肩の筋肉に負担がかかったりすることがあります。
当院でも、首を反らす検査で首だけが動いて胸郭があまり動いていない方や、腕を上げる動作に制限が見られる方がいらっしゃいます。
そのような方に胸郭の動きを改善する施術を行うと、首を反らしやすくなり、腕が上げやすくなります。
施術後には、「首が動かしやすくなった」「肩まわりがすっきりした」といった感想をいただきました。
もちろん、すべて胸郭の動きが原因とは言いませんが、硬くなっている方は多いです。
■ ストレートネックや猫背にも関係している?
ストレートネックとは、首の骨が本来持っている緩やかなカーブが少なくなった状態です。
猫背は、肩が前に出て(巻き肩)、背中が丸まった姿勢を指します。
この2つは別々の問題に見えますが、互いに関係していることがあります。
肩が前に出て背中が丸まると、頭も前に出やすくなります。
その頭の位置を支えるために、首や肩の筋肉の使い方も変わってきます。
そうなると胸郭や胸椎の動きが乏しくなり、姿勢を変えたり、腕を動かすときに影響が出ます。
勿論、それ以外にも骨格の形や筋力、生活習慣など、さまざまな要因が関係していますが
大切なのは、首や肩だけでなく、背中や胸郭の動きも含めて体全体を確認することが重要です。
■ 胸郭を動かす簡単なセルフケア
日常生活で前かがみの姿勢が多い方は、胸郭を動かす習慣を取り入れてみましょう。
①深呼吸して 肋骨を動かす
両肩を上にあげて、ゆっくりと息を吸い肋骨が上にへ拡下ていきます。
肩を落としてから、息を「フー」とゆっくりと吐いていきます。
5回繰り返します。
② 胸を開く運動
肘を曲げて両手を肩に添えます。
左右の肘を背中に寄せるようにして胸を開きます。
その後、元の姿勢に戻ります。
胸のあたりが気持ちよく伸びる範囲で、ゆっくり5回程度行いましょう。
② 胸から上をひねる運動
椅子に座り、腕を胸の前で組みます。
骨盤はなるべく正面に向けたまま、胸から上をゆっくり左右にひねります。
腰だけを無理にひねるのではなく、背中のあたりが動いていることを意識してみてください。
左右それぞれ5回程度を目安に行いましょう。
まとめ
肩こりがあると、つい肩を揉んだり、首を伸ばしたりすることに意識が向きがちです。
しかし、首や肩は、胸郭や肩甲骨、背骨などと連動して働いています。
そのため、肩こりを繰り返す方は、肩そのものだけでなく、胸郭がしっかり動いているかどうかにも目を向けてみましょう。
胸郭の動きが改善すると、首や腕が動かしやすくなったり、肩まわりが楽になったりする可能性があります。
「肩を揉んでも、すぐにこる」
「首を反らすと詰まる感じがする」
「腕が上がりにくい」
「猫背やストレートネックが気になる」
このようなお悩みがある方は、不調の原因は胸郭の可動性にあるのかもしれません。
当院では、痛みのある場所だけに注目するのではなく、背骨や胸郭、肩甲骨などの動きも確認しながら、体全体のバランスを考えて施術を行っています。
首や肩の不調でお困りの方は、ぜひ一度、ご自身の胸や背中の動きにも目を向けてみてください。
監修:柔道整復師
小國良成