「梅雨時期に増えるめまいとふらつき ~気圧・自律神経・首こりとの関係について~」

こんにちは。

神戸市北区にあります小国整骨院の小国です。

先日、患者さんから、

「寝転ぶと天井が回る」

「立ち上がるとフワフワする」

「起き上がるとふらつく」

といったご相談を受けました。

めまいは誰にでも起こる可能性がありますが、その原因は一つではありません。

今回は、そんな、めまいの原因や注意すべき症状についてわかりやすくお伝えします。


めまいには3つのタイプがあります

めまいと言っても、実はすべて同じではありません。

原因によって症状や続く時間が異なります。

まずは自分のめまいがどのタイプに近いか確認してみましょう。


① グルグル回るめまい(回転性めまい)

最も「めまいらしい」めまいです。

自分が回っているように感じたり、天井や部屋全体がグルグル回っているように感じます。

多くの場合、体のバランスを感じ取る「内耳(ないじ)」という耳の奥の器官に原因があります。

よくある症状

  • 朝起き上がった時に突然起こる
  • 寝返りで起こる
  • 下を向くと起こる
  • 吐き気を伴う
  • 嘔吐することもある
  • 目が揺れる(眼振)

継続時間

良性発作性頭位めまい症

回転性めまいの中で最も多い病気です。

耳の奥には三半規管という平衡感覚を感じる器官があります。

本来は耳の別の場所にある耳石(じせき)という小さなカルシウムの粒が三半規管の中に入り込むことで起こります。

頭を動かした時に耳石が動き、脳が「体が回転している」と勘違いしてしまうのです。

  • 数秒~1分程度
  • 長くても2分以内

寝返りや頭の向きを変えた時だけ起こります。

高齢者に非常に多いめまいです。

メニエール病

内耳のリンパ液が増えすぎることで起こる病気です。

ストレスや疲労、睡眠不足などが関係すると考えられています。

  • 20分~数時間
  • 長いと半日程度

特徴は

  • めまい
  • 耳鳴り
  • 難聴
  • 耳の詰まった感じを伴うことです。

前庭神経炎

耳の奥にある前庭神経に炎症が起こる病気です。

風邪をひいた後などに発症することがあります。

  • 数日~1週間以上

かなり強い回転性めまいで歩けなくなることもあります。

ただし耳鳴りや難聴は通常ありません。

脳の病気

頻度は多くありませんが非常に重要です。

特に、

  • 小脳梗塞
  • 脳幹梗塞
  • 脳出血

などでも回転性めまいが起こることがあります。

以下の症状を伴う場合はすぐに受診してください

  • 手足のしびれ
  • 手足に力が入らない
  • ろれつが回らない
  • 物が二重に見える
  • 激しい頭痛
  • 真っ直ぐ歩けない
  • 意識がぼんやりする

これらは耳や自律神経の問題ではなく脳の病気のサインかもしれません。


② フワフワするめまい(浮動性めまい)

高齢者に多いタイプです。

「回る」というより、

  • 雲の上を歩いている感じ
  • 船に乗っている感じ
  • 地面が揺れる感じ

と表現されます。

よくある症状

  • 頭が重い
  • 肩こりがある
  • 首こりがある
  • 疲れやすい
  • 集中力が落ちる
  • 雨の日に悪化する

原因

  • 自律神経の乱れ
  • 睡眠不足
  • ストレス
  • 首や肩の緊張
  • 加齢による平衡感覚の低下

などが考えられます。

継続時間

数時間から数日続くこともあります。

患者さんからは

「ずっとスッキリしない」

「頭がボーッとする」

という表現をよく聞きます。

梅雨や台風シーズンに増えるのも特徴です。


③ クラッとするめまい(立ちくらみタイプ)

急に立ち上がった時に起こるめまいです。

よくある症状

  • 目の前が暗くなる
  • 血の気が引く感じ
  • フラッとする
  • 一瞬気が遠くなる

原因

  • 脱水
  • 低血圧
  • 貧血
  • 薬の副作用
  • 自律神経の調整不良

などがあります。

継続時間

数秒~数十秒程度です。

座ったり横になったりすると改善することがほとんどです。

ただし頻繁に起こる場合は注意が必要です。

整骨院でよくみられるめまい

当院に来られる患者さんでは、

実際には「フワフワするめまい」が最も多い印象です。

首や肩のこりでもめまいは起こる?

首の筋肉には頭の位置を脳へ伝えるセンサーがあります。

長時間のスマホやパソコン作業で首や肩が硬くなると、この情報が乱れて平衡感覚に影響することがあります。

特に、

  • 猫背
  • 頭が前に出る姿勢
  • 肩こり

が強い方では、フワフワしためまいを感じることがあります。



めまいと自律神経の関係

梅雨や季節の変わり目になると、

  • 気圧の変化
  • 気温差
  • 湿度上昇

が続きます。

すると体温や血圧を調節している自律神経が疲れてしまいます。

その結果、

  • めまい
  • 頭痛
  • 肩こり
  • 倦怠感

などが現れることがあります。

最近、「病院では異常がないと言われたけどフワフワする」という方は自律神経の影響を受けている可能性もあります。


めまい予防のポイント

水分補給

脱水はめまいの大きな原因になります。

特に高齢者は喉の渇きを感じにくいため注意しましょう。


良質な睡眠

睡眠不足は自律神経を乱します。

就寝前のスマホやテレビは控えめにしましょう。


適度な運動

散歩など軽い運動は血流改善や自律神経の安定につながります。


首や肩を動かす

長時間同じ姿勢を避けましょう。

肩回しや深呼吸もおすすめです。


まとめ

めまいには、

  • 耳の病気
  • 自律神経の乱れ
  • 首や肩の緊張
  • 脱水
  • 血圧の変動

など様々な原因があります。

特に梅雨から夏にかけては、自律神経の乱れや脱水によるめまいが増える時期です。

「そのうち治るだろう」と我慢せず、症状が続く場合は早めに医療機関へ相談しましょう。

また、日頃から水分補給や睡眠、適度な運動を心掛けることも大切です。

元気に毎日を過ごすために、体からのサインを見逃さないようにしましょう。 

監修:柔道整復師 小國良成