ストレスから起こる腰痛

こんにちは神戸市北区にあります小国整骨院の小国です。

「病は気から」なんて言葉がありますがストレスが積み重なってくると様々な不調がおこります。

プレッシャーがかかったり、心配ごとで不安になるとストレスを感じて

胃痛、食欲減退、動悸、過呼吸などの体験をされたことがあるかと思います。

実は、腰痛も肉体的ストレスだけでなく、精神的ストレスの影響を受けているのですがあまり認識されていません。

特に、慢性的な腰痛や肩凝りにはストレスとの関連も考慮しなくてはなりません。

そこで今回は、ストレスからおこる腰痛について書いてみました。

中々、スッキリしない腰痛の方は、参考にしていただければと思います

ストレスからおこる腰痛とは?

腰痛のタイプ

○急性腰痛

いわゆる、ぎっくり腰など強い痛みを感じ、動作も制限される。

通常1~2週間で強い痛みや動作は改善する

○慢性腰痛

様々な要因により3カ月以上続く腰

○心因性腰痛

自律神経に起因しておこる腰痛

症状は長く続き意識すると痛みが強くなりストレスとの関りが深い

自律神経が乱れるとは

日常、立ち上がろう、歩こう、手を上げようなどなど、自分でしっかりと意識をして筋肉に指令を出して動いています。

このように意識して運動をおこすことを随意運動(ずいいうんどう)といいます。

これを行う神経を体性神経といいます

これに対して、内臓や血管などは、意識しなくても自動的にバランスをとって動いてくれています

この無意識に運動を起こすことを不随意運動(ふずいいうんどう)といいます。

これを行う神経のことを自律神経といいます。

自律神経は、交感神経副交感神経と2種類あります

交感神経は、活動時に優位に働きます。

心臓機能の促進、血管の収縮、胃腸管の運動の抑制、関瞳孔散大、汗腺、立毛筋など

副交感神経は休んでいるときに優位に働きます。

心臓機能の抑制、血管拡張、胃腸管の運動の促進、瞳孔縮小など

それぞれがシーソーのように互いにバランスを取りあって、一方が優位に働けば、もう一方は働きを抑制して日常生活を快適に送れるようにしてくれています。

このバランスが崩れると、活動時には、動き辛く、精神的にも落ちてる状態、休むときには、体も精神的にも落ち着かず休まらない状態になります。

夜更かしが続くと、朝が体がだるくてやる気が出ない、夜になると目がさえて眠れないなんて経験があるかと思いますが、それは自律神経が乱れている状態なんです

自律神経は、生活のリズムが一定であると働きやすく、リズムがバラバラだと働きにくくなります。

また、精神的なストレスの影響を受けやすく、「病は気から」というのに大きく関連しているようです。

心因性腰痛とは?

骨や筋肉などに原因があると腰を曲げたり伸ばしたり動作時や同じ姿勢を続けると痛みを感じますが、

心因性腰痛は、痛みがおこるのに動作は関連がなく、原因がよくわかっていない

このため、病院を受診しても「異常はない」と言われます。

しかし、精神的なストレスをうけることにより自律神経が乱れ、交感神経が優位となり臨戦態勢のような緊張状態になります。

夜になり副交感神経が優位になるところでも、その状態が続くために毛細血管も収縮した状態で血行不良で筋肉がこわばり痛みが現れます。

原因がわからず痛みを気にしだすとさらにストレスが増幅して痛みが増すことがあります。

逆に、好きなことをしているときや、何かに集中しているときには痛みを感じないてないことが多いです。

そのため心配事など、ストレスが解消すると腰痛も気にならなくなりますが、それに気付かないと長引くことになります。

心因性腰痛の対処法

何よりも心配事、ストレスの元を解消することが一番です。

しかし、中々そうはいかないこともあるかと思います。

そこで、心因性腰痛の対処法をご紹介します。

○ストレス対処法

痛みを意識しない

痛みがあるかどうか確認する方がいらっしゃいますが、痛みは脳で感じているので気にしないこと、意識を向けないことで感じにくくなります。

集中する

好きなことや楽しいことなど集中すると、脳内でドーパミンという物質が放出されます。これは天然の痛み止めの作用があります。

集中してると痛みを忘れているのはこの効果です。

1日の中で10分でもよいので好きなことをして集中する時間をとってあげてください。

○自律神経を整える

生活リズムを整える

起床時間、食事の時間、入浴のタイミング、就寝時間、食事の量など一定にすることで自律神経は働きやすく、交感神経と副交感神経の切り替わりもしやすくなります

お湯で入浴(目安は39℃で10分浸かる)

睡眠(夕食は寝る3時間前までに、スマホは寝る30分前までに終わる)

深呼吸(1:2の割合で、例えば4秒かけて鼻から吸い、8秒かけて口から吐く)

心地よい運動(ストレッチ、スクワット、散歩など)

○整体

体を整えることで血流や神経の流れがよくなり動きやすくなります。

また、呼吸もしやすくなり、深い睡眠を導きやすくなり自律神経の乱れを改善しやすくします。

まとめ

ストレスがあると自律神経が乱れ、心因性腰痛をはじめ様々な症状がおこります。

ストレスの元になつている心配事や悩みを解消することが重要

生活習慣や身体を整えることで自律神経の乱れが改善していきます。

慢性腰痛と心因性腰痛には、はっきりとした境界線があるわけではないので体のバランスと自律神経のバランスを整えることが症状の改善につながる。