鼻水、鼻づまり…花粉症をラクにする自律神経の調整法

こんにちは

神戸市北区にあります小国整骨院の小国です。

3月に入り、少しずつ暖かくなってきましたが、それと同時に花粉も飛び始めていますね。

鼻づまりや目のかゆみ、頭痛といった花粉症の症状に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

今回は、そんなつらい花粉症の症状を和らげるために知っておきたい自律神経の働きについてご紹介したいと思います。

最後までお読みいただいて参考にしていただけましたら幸いです。

花粉症と自律神経の関係性 

花粉症は、アレルギー反応が引き起こすさまざまな症状(鼻水、鼻づまり、目のかゆみなど)を伴う病気です。

多くの人が花粉症に悩まされる中、その症状を和らげるためには 自律神経 の働きが大きく関係していることをご存知でしょうか?

今回は、花粉症と自律神経がどのように関係しているのか、そしてその影響をどう活用すれば花粉症の症状を軽減できるのかを解説します。


🌿 自律神経とは?

自律神経とは、私たちの体内の様々な機能を自動的に調節している神経系統です。

これには 交感神経副交感神経 の2つの大きな種類があります。

  • 交感神経 は、体が活動しているときに働き、心拍数を上げたり、血圧を上げたり(血管を収縮)、エネルギーを供給したりします。
  • 副交感神経 は、体をリラックスさせ、心拍数や血圧を下げて(血管拡張)消化や休息を促進します。

自律神経は私たちの意思とは関係なく働き、体のバランスを保っています。


🌼 花粉症とは?

花粉症は、植物の花粉が原因となって引き起こされるアレルギー反応の一種です。

体内で花粉が異物として認識されると、免疫系が過剰に反応し、ヒスタミンや他の化学物質が放出されます。

これによって、鼻水やくしゃみ、目のかゆみ、鼻づまりといった症状が引き起こされます。


🌱 花粉症と自律神経の関係

花粉症の症状が起きるとき、私たちの自律神経は大きな役割を果たしています。

具体的には、花粉に対して 免疫反応が起こると同時に、自律神経が反応 し、症状を引き起こすのです。

特に、交感神経副交感神経 のバランスが重要になります。

🟢 副交感神経が優位になると鼻水が増える

花粉が体内に入ると、免疫系がそれを異物と認識し、ヒスタミンを放出します。

このヒスタミンが引き起こす反応は 副交感神経 を優位にします。

副交感神経はリラックス状態を作り出し、血管を拡張させ、粘膜に血液を集めることで鼻水が増加します。

これが花粉症の代表的な症状、鼻水やくしゃみ を引き起こす原因です。

🔴 交感神経が優位になると鼻づまりが悪化する

一方、花粉症の症状がひどくなると、 交感神経 が反応し、体は「戦う」準備を整えようとします。

交感神経が優位になると、血管が収縮し、鼻粘膜が腫れることがあります。

この腫れによって、鼻の通りが悪くなり、鼻づまり が引き起こされます。

交感神経が優位になれば、 鼻水 は減少しますが、 鼻づまり は悪化することがあります。

これが花粉症が 交感神経と副交感神経のバランス の影響を受ける理由です。


🌿 どうして花粉症の症状が悪化するのか?

花粉症の症状が悪化する理由は、主に以下の2つの要因によります。

  1. 免疫反応が過剰に働く

花粉が異物として認識されると、免疫系が過剰に反応し、ヒスタミンや他の化学物質を分泌します。

これにより、血管が拡張して鼻水が出たり、粘膜が腫れて鼻づまりが起こったりします。

免疫反応が激しくなると、自律神経の働きも乱れ、症状が悪化します。

  1. 自律神経のバランスが崩れる

花粉症がひどくなると、交感神経と副交感神経の働きがうまく調整されず、交感神経が優位になりすぎることがあります。

これにより、鼻水が減っても鼻づまりがひどくなり、体調が悪化します。


🌸 花粉症を楽にするための自律神経の活用法

花粉症の症状を和らげるためには、自律神経をうまくコントロールすることが大切です。

以下の方法で自律神経のバランスを整え、症状を軽減することができます。

🟢 副交感神経を優位にしてリラックスする(鼻詰まりの解消)

  • 深呼吸: ゆっくりと腹式呼吸を行い、副交感神経を刺激します。深く息を吸い、ゆっくり吐き出すことでリラックスし、鼻づまりが和らぎます。
  • リラックスした環境: 暖かいお風呂に入ったり、リラックスできる音楽を聴くことで副交感神経を刺激します。

🔴 交感神経を刺激して鼻水を減らす(鼻水を減らす)

  • カフェイン: コーヒーやお茶を摂取することで、交感神経が刺激され、血管が収縮して鼻水が減少します。
  • 軽い運動: 軽いストレッチやウォーキングで交感神経を刺激し、鼻水を抑えることができます。

🌿 ツボ押し

  • 迎香(げいこう)攅竹(さんちく)、合谷(ごうこく) といったツボを押すことで、自律神経を調整し、花粉症の症状を和らげることができます。

迎香(げいこう)

鼻詰まりや頭痛にも効果的なツボとして知られています。

両側の小鼻の最も出っ張っている部分の付け根のくぼみにあります。

左右それぞれ人差し指を当てて下から斜め上に向かって押し、少しずつ位置をずらしてみて痛みを感じる部位が迎香です。

気持ちよい程度の圧で10秒ほど押したら力をゆるめ、鼻がスッキリするまで繰り返します。

朝起きたり、鼻が詰まったと感じたときに刺激してください。

攅竹(さんちく)

目のかゆみや充血に効果があるツボです。

攅竹は眉毛の内側の端にある窪みです。

くぼみが小さく見つけるのが難しいかもしれません。

目頭の内側の端から鼻筋に沿って指を真上に動かすと押したときにジーンとした痛みを感じるところがあります。
それが攅竹です。
刺激の仕方は、手を合わせて(合掌)両親指を攅竹に当て、前かがみになって頭を支えます。
気持ち良い強さで10秒間刺激します(深呼吸しながら)

合谷(ごうこく)

頭痛やストレス軽減に有効なツボです。

手の甲側、親指と人差し指の間のくぼみに位置しています。

親指の第2関節で時計回りに刺激します。

これらのツボを使った指圧は、日常生活に取り入れやすく、効果も期待できます。

但し、強い痛みを感じる場合は無理に刺激せず、優しく行うことが大切です。

 


🌼 まとめ: 花粉症と自律神経のバランスを整えて楽に過ごす

花粉症の症状は、 交感神経副交感神経 のバランスに大きく影響されます。

  • 副交感神経 が優位になると鼻水が増え、
  • 交感神経 が優位になると鼻づまりが悪化します。

花粉症を和らげるためには、 自律神経のバランス を整え、リラックスと刺激を適切に取り入れることが重要です。

自分の体調に合わせて、自律神経をうまく調整する方法を取り入れることで、花粉症の症状を軽減し、快適に過ごすことができます。

辛い花粉症のシーズンですが心身のケアを大切にしながら乗り切りましょう! 🌸

監修:柔道整復師

小國良成