ふわふわと感じるめまい

こんにちは神戸市北区にあります小国整骨院の小国です。

先日、40代の患者さんから「最近、なんかふわふわと感じるめまいがすることがある」とご相談を受けました

実は、めまいは6月や9月の梅雨や台風シーズンで気圧の変化が激しいときに起こりやすく、まさに今の時期は注意が必要なのです。

そこで今回は、めまいについて書いてみましたので参考にしていただけると幸いです。

 

めまいの種類と原因

めまいは、大きく分けると2種類あります

①グルグルめまい

夜中や朝方、起きようとすると突然、天井や体がグルグルと回ってくる回転性のめまいでひどいと嘔吐を伴うこともあります

:原因

耳の三半規管 

・良性発作性頭位めまい症(めまい症状のみ)

グルグルめまいの原因として最も多い

40代以降の中高年に多い

起床動作や寝がえり、後方や上方、下方を見る動作、洗髪時など特定の頭の位置でめまいがする

1回のめまいの継続時間:数秒~1分以内

・メニエル病(難聴や耳鳴りを伴う)

1回のめまいの継続時間:20分~2、3時間

 

脳の血管障害によるもの

脳の血管が詰まる脳梗塞と血管が破れてしまう脳出血・くも膜下出血があります。

脳血管疾患以外にも脳腫瘍もあります

これらが原因の場合は、めまい以外にも、激しい頭痛や麻痺(顔や手、足)、耳が聞こえなくなるなどの症状を伴うことが多い

すぐに、病院(脳外科)を受診しましょう

 

②ふわふわめまい

歩こうとすると足元がふわふわしてふらつく感じがして頭が重い苦しいことが多いです

立ちくらみ

:原因

肩凝りによるもの

ふわふわめまいの原因では、最も多い

30~50歳代までの比較的若い年齢層に多い。

肩こりが強くなると、首や後頭部などの頭の筋肉も緊張し血流障害を引き起こし、ふわふわした感じや頭重感を生じやすくなります。

筋肉の血流障害は頭蓋骨の外の血流障害で脳そのものの血流障害ではないために脳梗塞などの原因になることはありません。

自律神経障害によるもの

更年期前後(50歳前後)になると、自律神経のバランスの乱れから、ふわふわと頭重感が多くなるようです。

自律神経のバランスの乱れは、ストレスや睡眠不足、更年期障害などから起こることが多い

実際には肩こりによるめまいと自律神経のバランスのくずれからくるめまいが組み合わさって、ふわふわ感・頭重感が起こってくることが多いと思われます。

動脈硬化によるもの

60~70歳代になるとそれまでの年代のふわふわ感は比較的女性が多かったのに対して、高齢者のふわふわ感は男性のほうが多くなってきます。

高齢者のふわふわ感は、動脈硬化により椎骨・脳底動脈という首から出て脳(脳幹部、小脳)に血液を送る動脈の循環不全が起こりやすくなるからです。

めまいや意識に関係が深い脳にある延髄などの脳幹部や小脳といわれる部分で、部位的には首筋から後頭部に位置しています。なんらかの原因でこの部位に血流不全が生じると、一時的に意識を失いかけます。

このような感じがふーとするめまいとして感じられることもあり、高齢者では注意すべきです。

40代女性の患者さん

今回ご相談いただいた患者さんは、

ふわふわとめまいを感じ

ご本人曰く、「更年期障害からきているのでは?」と心配されていましたが

以前から背中の歪みと肩凝りで受診されていましたし、今回は首周辺の筋肉の張りがいつもより顕著でしたので肩凝りからきているのではないかと考え

そこで、整体治療と首周辺の緊張を緩めるよう施術したところふわふわ感は軽減していき翌日からかなりの改善があったそうです。

まとめ

めまいの種類は大きく2種類

グルグルめまい

耳からの原因が疑わしい場合(めまい症状、耳鳴り、難聴を伴う)は耳鼻科を受診

脳からの原因が疑わし場合(めまい症状、激しい頭痛、吐き気)は脳外科を受診

ふわふわめまい

肩凝りや、自律神経の乱れからくることが多い

 

監修:柔道整復師小國良成