自律神経の乱れと胃腸障害

随分と気温が下がってきましたね!

特に朝晩は結構涼しくなってきました。

先日、私自身も寝冷えでお腹をくだしてしまいました。

患者さんからも何人か胃腸の調子が悪いとご相談を受けました。

元々、胃腸が強い方でなく季節の変わり目もあり体調を崩したようですが…

お話を聞いてるといくつかの共通点があったので同じ様なことでお困りの方もいらっしゃるのではないか

と思いブログにしました。

症状と共通点

食欲がない

便秘

運動量(歩行)が減った

身体がだるい

仕事のストレスを感じてる。

睡眠(すっきりと寝れない)

女性

原因

自律神経の乱れ

 夏の屋内と屋外での寒暖差など自律神経は疲弊しがちです。

 また、生活リズムの乱れ(寝苦しいなどで睡眠不足)や精神的なストレスによって自律神経の働きが乱れてきます。

自律神経が乱れてくると様々な症状が現れてきます。

胃腸障害や倦怠感(だるい)などもその1つです。

運動不足

 お話を伺うと調子を崩しだした辺りからウォーキングが出来なくなったり、歩く機会が元々少ないということでした

 歩行など、足を動かすことで腸の働きを活発にします。

 逆に胃腸の調子を崩すと股関節周辺の筋肉や腰の筋肉がかたくなり易かったりします。

 

以上のことが重なり、

胃腸の働きが弱まる→便秘になる→食欲も減退する→栄養不足→倦怠感が現れる→運動する気もしない→眠りにくくなる→自律神経が乱れる→胃腸の働きが…負のループですね

対策

〇自律神経を整える

規則正しい生活を送ることが大切です。

決まった時間に起きて

決まった時間にご飯を食べて

決まった時間にお風呂に入り

決まった時間に寝る

生活リズムを整えてあげましょう!

 

自律神経は交感神経と副交感神経があり相互に働きます。

交感神経は体を活発に活動させる時に働く神経です。

相手と戦う時など、体は緊張して心臓の鼓動は早くなり、血圧が上がります。

相手をよく見るために瞳孔は散大し、呼吸は激しくなります。

副交感神経は交感神経の逆の働きをします。

食事中や睡眠時など体を落ち着かせている時に強く働きます。

 例えば食事をしている時、胃酸がたくさん分泌されて腸の運動は活発になります。

副交感神経が興奮することにより、食物の消化に関わる機能が活発になります。

また、交感神経と逆の働きをするため、心臓の機能は抑制されます。

相互に働くので、活動時の交感神経が優位なときは副交感神経が抑制され、

休息時の副交感神経が優位なときは交感神経が抑制されています。

なので規則正しい生活リズムがあることでそれぞれの神経が働きやすくなり各臓器も仕事がしやすくなります

みなさんも時間外のイレギュラーな仕事はいやでしょ?

それが続くと疲労しやすく不平不満で職場の雰囲気も悪くなり仕事の効率も悪くなるのと同じですね。

 

睡眠

特に自律神経を乱す原因に大きく関与しているのが睡眠不足です。

睡眠不足になると交感神経が優位に働き、血圧が上がり興奮状態が続き疲労が回復しにくく倦怠感が残ります。

睡眠時間と10年後の死亡率というデータでいうと7時間睡眠が理想です

 

睡眠の質を向上する方法

①食事は寝る3時間前までに済ませる

食事は、寝る3時間前までに済ませておきましょう。

食べた直後に眠くなることはよくありますが、胃腸が動いている間は睡眠が深くなりにくい傾向にあるため、

食べた後すぐに寝るのはおすすめできません。

 

②アルコール摂取は寝る3時間前までに

アルコールは飲んですぐは眠くなるものの、体の中で分解されると、反対に覚醒効果が起こります。

さらに、通常夜にはトイレにあまり行かなくなるようにするホルモンの働きがアルコールによって阻害され、

トイレのために起きるようになってしまいます。

 

③就寝1時間まえに入浴する

入浴には副交感神経を優位にする効果があります。

また、人間は、脳や内臓など体の中の温度、「深部体温」が下がる時に眠気を生じます。

体を温めるとその反動で「深部体温」を下げようと働き、熟睡しやすくなるということです。

 

④スマホは遅くても30分前には使用を控える

電子機器からはブルーライトという青い光が出ていますが、人間は青い光を見ると「昼だ」と脳が認識するため、

メラトニンと呼ばれる睡眠ホルモンが減少してしまい寝付きにくくなります。

 

⑤就寝、起床時間をなるべく同じ時間にする

体内時計に支配されている生態リズムは、体温・ホルモンの分泌量・頭の働きなども深い関係にあります。

体内時計を合わせるには就寝時間と起床時間を一定にすることが大切です。

休日も平日の+2時間程度には起きるようにしましょう。

 

運動

脚を動かすことで胃腸を刺激します。

自律神経を整えるためにも朝日を浴びながらウォーキングするのが理想です。(20~30分)

通勤で少し歩いてみるのものもよいでしょう。

 

まとめ

今回、ご紹介した症状は胃腸障害でしたが自律神経の乱れは様々な症状を引き起こします。

まず体の異変を感じたら、生活リズムを整えて、しっかりと睡眠をとりましょう。

身体の歪みや姿勢を整えることで改善していくケースもよくありますので

ご相談くださいませ。