腰痛を回避する体の使い方②


こんにちは。神戸市北区にあります。
小国整骨院の小國です。

先日、ぎっくり腰でお困りの患者さんが続いて来院されました。

共通していたのは、体を前に曲げるときに痛みがあったり、不安を感じたりするそうです。

日常の生活での動作は、何とか過ごしていけますが、

仕事で
物を持ち上げる
机を拭く
といった動作が特に困るとおっしゃっていました。

そこで、今回は、
腰痛を回避する体の使い方ということで
物の持ち上げ方、運び方、
机の拭き方
をご紹介したいと思います。

運送業や飲食業でなくても、
日常的に行う動作ですので、
是非、ご参考にしていただければ幸いです。

 

腰痛を回避する、物の持ち上げ方

前回もお伝えしましたが、少し改良しました。

物を持ち上げるときのポイントは、
腰を曲げずに伸ばしたままで
(股関節、ひざ関節、足関節)を使うということです。

前回は、
スタンスを横に広めに取りましょう
ということでしたが、
今回ご紹介する方法は、
前後に足を開きます。(ファイティングポーズのスタンス)
そして、
体の斜め前で物を持ちます。

こうすることで、腰背部への負担を軽減することができます

腰痛を回避する、運び方

段ボール等物を運ぶ時は、
体の正面で持つと前傾姿勢になり、腰や背中に負担がかかり、骨盤や股関節の動きが制限されるため、歩き方がおかしくなってしまいます。

 

そこでお勧めするのは、体の横で持ちます
骨盤の出っ張りに当てて固定しながら運びます。
この時、ダンボールなど箱を持つときは、
箱の対角線に手を配置しましょう。

腰痛を回避する、テーブルの拭き方

中腰での作業は腰への負担も大きく
腰痛を招きやすいですよね。
そんな動作の一つがテーブル拭きです。

ここでも、テーブルに対して正体すると
前屈みになり腰への負担が大きくなります。

 


そこで、
足を前後に開きます(ファイティングポーズ)
斜め前でテーブルを拭きます。

すると、背中を伸ばしやすくお尻や足お筋肉を使って体を支えることができて腰の負担を減らします

 


手の力だけで拭こうとせず、体全体を使うことが大切です。
手から距離が離れた腰などを支点に動かすとテコの原理で小さい力で大きな力が働き疲れにくくなります。

 

まとめ

物をもつ、運ぶ、机を拭くに共通していることは、正体すると腰背部に負担がかかります。

前後に開き(ファイティングポーズ)腰を曲げずに使うことで腰背部の負担を軽減します。

ちょっとしたことかもしれませんが、よくする動作ですので、これを何百回、何千回と繰り返すことで、

少しづつでも負担を減らしていくことで腰痛を回避することができます。

是非、少しづつでも負担を減らして腰を大切に使っていただけますと幸いです。

監修:柔道整復師 小国良成