肩凝りや腰痛の改善の鍵はココにある
新型コロナウイルスが猛威を振るっていますが、
いつ感染しても不思議じゃない状況になってきました
同業の先生に聞いたところによると、
コロナに感染し治癒した患者さんが言われてたそうですが、
治癒しても何か息苦しい感じが残っているそうです。
勿論、全ての方ではないでしょうが
後遺症としてあるようです。
ところで息苦しくなるのは何もコロナだけではなく
肩凝り、腰痛の方にも起こりうるかもしれません!
なぜなら、肩凝りや腰痛を訴える方の多くが
胸郭の動きが悪くなっているからです。
今回は胸郭の可動性が如何に大切かを知っていただき
それが肩凝りや腰痛に大きな影響を与えていること認識していただき
今からでも動きやすくなるようにしていただく
きっかけになれば幸いです
胸郭って何?
胸部の外郭を形成する部分。
12対の肋骨
12個の胸椎
胸骨から成る
胸郭の動きが悪くなるとどうなるの?
①姿勢が丸くなる
胸郭の動きが悪い方の姿勢はというと背中が丸くなり、肩も前に巻き込まれています
②肩凝りや腰痛を起こしやすい
背骨は頸椎、胸椎、腰椎にわかれていますが
頸椎と腰椎は後ろに湾曲していて、胸椎だけ前に湾曲しておりおまけに肋骨がついているので
頸椎、腰椎に比べて動きは少ないですが、さらに動きが悪くなると
前後に曲げるときなど頸椎、腰椎の動きが過剰になり肩凝りや首痛、腰痛を起こしやすくなるわけです。
③呼吸が浅くなる
呼吸では、息を吸い込むと肋骨が上下左右に広がります
しかし、丸くなってくると肋骨が広がらなくなり大きく息が吸い込めず、結果的に浅い呼吸になります。
④腕が上がりにくくなる(肩の動きの制限)
腕を上げるときには肩甲骨も動くのですが丸くなっていると肩甲骨が肋骨に押し付けられて動きにくくなり
また、腕を上げるときには胸椎も前に動くのです(胸の背骨が反るように動く)が
それも制限されて腕の可動域が制限 されます。
⑤肩痛(肩関節周囲炎)をおこしやすい
可動域が制限されたまま使い続けていると、どこかに無理が積み重なって肩に痛みを感じるようになります
年齢が上がる、肥えている、運動不足だとその傾向が益々強くなります。
胸郭の動きをよくするにはどうすればよい?
①深呼吸
天井をみながら肩を持ち上げ大きく息を吸い込んでできる限り肋骨を持ち上げましょう。
吐くときは肩を下ろして出来るだけ細く長く「フ~」と吐いて脱力しましょう
1回につき2~3回で結構ですが、同じ姿勢を続けないように仕事や作業合間にこまめに行いましょう
②猫の体操
四つん這いいになり
お臍を覗き込みながら
背中をできる限り持ち上げます
(背中全体を動かすイメージで)
3秒静止
頭を上げて上を向き
胸を出来るだけ下に下げます
(背中全体に動かすイメージで)
3秒静止
(肘は常に伸ばします)
③ストレッチタオル
バスタオルを丸めます
その上に背骨がくるようにしてひざを曲げて寝転びます
(90秒間)
これで背骨が前に動きやすくなり胸が反りやすくなります
まとめ
胸郭が固くなると肩凝りや腰痛をはじめ、様々な弊害がおこります
年齢が上がると背中が丸くなり、胸郭が動きにくくなりますので
今からでも遅くありませんので少しずつでも動かしていきましょう。
監修 柔道整復師 小國良成