肩を横から上げると痛いときに使える3つの対処法
こんにちは
神戸市北区にあります小国整骨院の小国です。
今回は、肩を横から上げると80度くらいで痛いときに使える対処法を2つご紹介いたします。
前から上げるときはそれほど困ることはないけれども
横から上げると不意に痛みを伴って、上げることが困難なことってありますよね!
そんな悩みをお持ちの方は今回のことが、きっとお役に立てると思います。
今回、なぜこのことをお伝えしようかと考えたきっかけは、
元々腰痛で通院されている患者さんから、
「肩を上げるときに前からは問題ないけれど
横から上げるときに不意に痛みがあり上げられなくて困っているんだけども、どうしたらよいの?」
と質問を受けました。
そこで2つの対処法をお伝えすると、
痛みが軽減して上げることが出来ました。
そこで、同じ様なお悩みを抱えている方のお役に立てればと思いました。
肩を横から上げるのと前から上げるのは違いがあるの?
肩の関節は、機能的には5つの関節から構成されて連動して動いています。
いわゆる肩の関節は、腕の骨(上腕骨)と肩甲骨とで構成されています。
腕の骨の上には、屋根のようなものがあり、その関節の構造上、逆L字になっていて、前から上げるとつっかえることはないのですが、
横から上げると腕の骨と屋根(肩甲骨)とがつっかえて、その間にある筋肉などの組織が挟み込まれることがあります。
それで痛みや動きの制限が起こります。
これをインピンジメントと呼びます。
五十肩では、関節が拘縮(縮んだ状態)するので、よりこの間が狭くなり、より可動範囲の制限が起こりやすくなります。
また、身体の歪みなどで肩が上がってると肩甲骨の動きがかたくなり、腕を横から上げ辛くなります。
肩を横から上げると痛いときの対処法
①つっかえるのを回避する
手の甲から上げていくとつっかえるので、
①手のひらを外側に向ける(外側に捻じる)
②上げていく
構造上、腕の骨と屋根(肩甲骨)のぶつかりを回避する。
②肩甲骨を下げる
肩の関節は、ボールとソケットに例えられます。
同じようなボールとソケットの関節と言えば股関節ですが
股関節はソケットがしっかりとしていてボールがはまり込んでいますが
肩の関節は、ソケットが小さく不安定です、その分、可動範囲が広いです。
その小さなソケットにボールを固定させるのに働くのが筋肉(写真の黄色線)です。
本来は、肩甲骨に対して腕の骨を引き寄せて固定します。
体の歪みなどで肩が上がっていたりすると、上手く固定できずに痛みや可動制限が起こります。
そこで、上げる前に一旦、肩を下げて肩甲骨から腕に寄せていくと上がりやすくなります。
肩甲骨を動かすエクササイズでも、上や前、後ろには動かしますが下には動かさないので是非、下に下げるエクササイズもやってみてください。
③肩を動かす支点を意識する
肩を動かすときに、ほとんどの方は意識していないと思いますが、
肩を前や後ろに動かすときも、横に広げて動かすときも支点があり弧を描くように動いているわけなんです。
では支点は、どこにあるでしょうか?
いいわゆる肩、①腕の付け根
②鎖骨の付け根答えは、②鎖骨の付け根です。
手(肩)を上げるときに肩甲骨も連動して動きます。
鎖骨の付け根を支点にして動かすと大きくスムーズに動きます。
まとめ
ご紹介したやり方で、痛みが軽減して動かすことが可能かと思いますが、
それでも痛くて動かせないという場合は、
他のも原因がある可能性があります。
その様なときは当院へご相談ください。
監修
柔道整復師 小國良成