疲労とストレスの関係
こんにちは。神戸市北区にあります。
小国整骨院の小國です。
体の不調の原因は、疲労やストレスからくると思われていますが、
実際、疲労とストレスはどのように関係し、体に影響与えているのでしょうか?
今回は、
疲労とストレスの関係について
書いてみました
なかなか、すっきりしない疲労の回復に
参考にしていただければ幸いです。
疲労とは?
疲労は、
疲労感と体の疲れに分かれます。
疲労感は体からの生体アラームで
無理せず休みなさいよという合図です。
生体アラームとは痛みなど、体に対する警告です。
疲労感の仕組み
疲労感は、
疲労因子が
炎症性サイトカインという物質を作り、
それが脳に作用することで発生します
疲労因子は
タンパク質を合成するタンパク質合成因子と
リン酸が結びついて、疲労因子になります。
炎症性サイトカインは、
疲労因子が元になり
風邪のウィルスやがん細胞に対する免疫反応で作られます
風邪をひいたときに感じる、
しんどいは、疲労感が出ています。
体の疲れの仕組み
疲労因子は、
タンパク質合成因子とリン酸が
結びついてできますが、
疲労因子が増えれば、
タンパク質合成因子がその分減り
タンパク質の生成量が減ってしまいます。
タンパク質は、
心臓や肺、消化器、肝臓、筋肉など、
様々な臓器の材料となり
そのタンパク質の供給が減ってしまうと
臓器の働きが低下や機能障害を起こします
これが体の疲れの正体です。
激しい運動をした後、
疲れすぎると
食べ物を受け付けませんが
胃や腸の機能が低下しているのこういう理由があるからです。
疲労度を測定する
体が疲れてくると、タンパク質合成因子とリン酸が結びつき増加します。
すると、体内で潜伏していたヘルペスウィルスの数も増殖します。
これを唾液を採取しヘルペスウィルスを計測することで疲労度が分かります。
また、このメカニズムでヘルペスは発症します。
ストレスについて
実は、科学的に見ると、
ストレスと疲労感は、
全く逆の働きをしています。
脳がストレスを感じると
コルチゾール
アドレナリン
というホルモンが分泌されます。
疲労感は、
炎症性サイトカインが脳に作用して発生していましたが、
コルチゾールには
炎症性サイトカインを抑える効果があり、疲労感を減らす作用があります。
アドレナリンは
体を活性化する作用があります。
つまり、健康を保つために、適度なストレスは必要と言うことになります。
脳は
疲労感を通して休めと警告し
ストレスは逆に
疲労感を減らして頑張れといい
疲れを感じにくくします。
通常は、
疲労感とストレスはバランスをとって
疲労感を抑えています
但し、ストレスが抑えるのは、
疲労感だけで体の疲れは蓄積されていきます。
疲労感が増大すれば、ストレスも増え、
バランスをとっていますが
ストレスによって分泌されるホルモンは使いすぎると消耗し、
最終的には止まってしまいます。
そうなると、
増大した疲労感が一気にやってきて、
休めの命令で体が
完全にストップしてしまい、
体の疲れも
蓄積されているので倒れてしまいます。
最悪、「過労死」なんてことも…
体の疲れの回復方法
休息
休んでいる間に疲労回復因子が働き疲れを取る
軽い運動
ハイキングやジョギング程度の軽い運動することで、疲労回復因子は増えます。
疲労回復には、
ちゃんと疲れてちゃんと休むことが重要です
ちなみに、
栄養ドリンクは一時的に
疲労感を取り去ることをができますが体の疲れは取れません
まとめ
疲労には、疲労感と体の疲れがあります
疲労感とストレスには相反するような働きがあり、適度なストレスで疲労感を抑えます。
体の疲れを取るには、適度な運動と休息が必要です。
監修:柔道整復師 小國良成