気温が下がると増える体のトラブル、あなたも要注意!
こんにちは。神戸市北区にあります小国整骨院の小國です。
10月に入り、朝晩はぐっと冷え込むようになってきましたね。つい先日まで半袖で過ごしていたのに、
今では長袖や上着がないと心もとなくなってきた…そんな方も多いのではないでしょうか。
「気温が下がる」と、体はそれに合わせて変化します。
実はこの変化こそが、不調の原因になることもあるのです。
今回は「気温が下がった時に体にどんな変化が起こり、どんな症状が出やすくなるのか」についてお伝えしたいと思います。
気温が下がると起こる体の変化
① 血管が縮んで血流が悪くなる
人の体は、外の温度に合わせて体温を保とうとします。
寒くなると、熱が逃げないように血管をぎゅっと縮めます。
その結果、血液の流れが悪くなり、肩こりや腰痛、関節痛が出やすくなります。
② 筋肉が硬くなる
冷えた体を守ろうとして筋肉は自然に緊張し、硬くなります。
筋肉が硬いと血流がさらに悪くなり、ぎっくり腰や首・肩の痛みなども起きやすくなります。
③ 自律神経が乱れやすい
急な温度差に対応しようとして、自律神経がフル稼働します。
すると交感神経(緊張モード)が優位になりやすく、疲れやすさや不眠、めまいなどの症状につながります。
④ 内臓の働きが弱まる
お腹が冷えると胃腸の動きが鈍り、消化力が落ちます。
そのため、食欲不振や胃もたれ、下痢や便秘などの症状も出やすくなります。
⑤ 免疫力が下がる
血流が悪くなると、鼻やのどの粘膜の働きも弱くなり、ウイルスが侵入しやすくなります。
そのため、風邪や感染症にかかりやすくなるのです。
実際に出やすい症状
気温が下がると、次のような症状を訴える方が多くなります。
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肩こり、腰痛、関節の痛み
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手足の冷えやむくみ
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疲労感、だるさ
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頭痛、めまい、不眠
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胃もたれ、食欲不振、便秘や下痢
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風邪やのどの痛み
このように見てみると、冷えは全身に影響を与えていることがわかりますね。
対策として心がけたいこと
体調を崩さないためには、ちょっとした工夫が大切です。
● 首・手首・足首を温める
体の熱は「首」と名前がつく部分から逃げやすいので、マフラーや靴下でしっかり温めると全身が楽になります。
● 軽い運動で血流をよくする
散歩やストレッチなど、体をこまめに動かすことで筋肉がほぐれ、血流が改善します。
● お風呂でリラックス
ぬるめのお湯にゆっくり浸かると、自律神経が整い副交感神経が優位になり眠りやすくなります。
シャワーだけで済ませず、なるべく湯船に入るのがおすすめです。
● 温かい食事をとる
冷たい飲み物や生ものばかりだと胃腸が冷えてしまいます。
スープや煮物など、温かい食事を心がけましょう。
● 早めの睡眠
疲れがたまると免疫力も下がります。
夜更かしは控えて、しっかり休養をとりましょう。
まとめ
気温が下がると、血流の低下、筋肉のこわばり、自律神経の乱れなどが起こり、それが体の不調につながります。
肩こりや腰痛、消化不良や不眠など、秋から冬にかけてはさまざまな症状が出やすくなるのはそのためです。
「なんだか最近体がだるいな」「腰や肩が急に痛くなった」という時は、気温の変化が影響しているかもしれません。
無理をせず、体を温めたり、軽い運動や睡眠を意識してみてください。
当院にも、季節の変わり目になるとぎっくり腰や首・肩の不調で来られる方が増えてきます。
そうならないためにも、日頃から体を冷やさず、整えておくことが大切です。
どうぞ体調に気をつけて、快適な秋をお過ごしくださいね。
監修:柔道整復師
小國良成