気温がぐっと下がった日に気をつけたい、風邪の初期症状とその対策

こんにちは。
神戸市北区にあります小国整骨院の小國です。

ここ数日で気温がぐっと下がり、朝晩は冷え込みを感じるようになりましたね。

体がまだ寒さに慣れていないこの時期は、風邪をひきやすくなります。

「少しのどが痛い」

「体が重たい」

「肩や背中がゾクッとする」

――そんな症状は、風邪の初期サインかもしれません。

今日は、気温が下がった日に注意したい風邪の初期症状悪化させないための対策についてお伝えします。

元気に過ごすための参考にしていただけましたら幸いです。


風邪の初期サインを見逃さないために

風邪は、いきなり発熱して始まるわけではありません。

初期の段階では、体から小さなサインが出ています。

  • 朝起きたときにのどがイガイガする

  • 肩や背中がこわばる

  • なんとなくだるい、動きたくない

  • 鼻がスッキリしない

この段階でしっかりケアすれば、ほとんどの場合はひどくならずにすみます。

反対に、「まだ大丈夫」と放っておくと、体の冷えが進み、免疫が落ちて本格的な風邪に発展してしまいます。


なぜ気温が下がると風邪をひきやすくなるのか?

人の体は、一定の体温を保つために自律神経が働いています。

ところが、急に冷えると体温調節がうまくいかず、血流が悪くなります。

血のめぐりが悪くなると――

  • 体が冷える

  • 筋肉がこわばる

  • 内臓の働きが鈍る

  • 免疫力が落ちる

といった状態に。

そのため、気温が急に下がると「風邪」「ぎっくり腰」「関節痛」など、さまざまな不調が出やすくなります。


初期のうちにできる5つの対策

① 首・背中を温める

風邪の初期は、首の後ろや背中が冷えやすくなります。

マフラーやホットタオルを使って、首すじを温めましょう。

首の後ろには自律神経が通っており、ここを温めることで体がリラックスし、免疫の働きも整いやすくなります。

② 湯船にゆっくり浸かる

冷えを感じたときこそ、シャワーよりも湯船がおすすめ。

38〜40℃のお湯に10分程度つかり、体の芯から温めることで血流が良くなります。

無理に汗をかく必要はありません。「じんわり温まる」くらいがちょうど良いです。

③ 白湯や温かい飲み物を

冷たい飲み物は胃腸を冷やしてしまいます。

白湯や温かいお茶(生姜湯、むぎ茶など)をこまめに飲んで、のどを潤しながら体を中から温めましょう。

④ 無理をせず、しっかり休む

「少し動いたほうが早く治る」と思う方もいますが、初期の風邪は無理をしないのが一番です。

体が「休みたい」とサインを出しているときは、早めに横になりましょう。

睡眠は最大の治療です

⑤ ツボで体を整える

東洋医学では、風邪の初期には「首すじのこわばり」や「悪寒」が出ると考えられています。

このときにおすすめなのが、**風池(ふうち)大椎(だいつい)**のツボです。

  • 風池(ふうち):耳の後ろのくぼみから指1本分内側、首のつけ根あたり

  • 大椎(だいつい):首を前に倒したとき、一番出っ張る骨のすぐ下のくぼみ

この2つのツボを軽く押したり、ホットタオルやカイロで温めたりすると、血流が良くなり首や背中のこわばりがほぐれます。


冷え対策は、痛みの予防にもつながる

冷えると筋肉が縮み、関節の動きも悪くなります。

その結果、腰痛や肩こり、膝の痛みが出やすくなります。

実際、気温が下がった翌日に「ぎっくり腰になった」という方も多いです。

つまり、風邪対策はそのまま“痛みの予防”にもなるのです。

体を温めて血流を保つことは、健康を守る基本です。


まとめ

気温がぐっと下がる日は、体にとって大きなストレス。

風邪の初期サインを感じたら、我慢せず、早めに体をいたわってあげましょう。

  • 首・背中を温める

  • 湯船に浸かる

  • 温かい飲み物を

  • 無理せず休む

  • ツボで血流を整える

この5つを意識するだけで、風邪の悪化を防ぎ、寒い日も快適に過ごせます。

どうぞ今日も、体を冷やさずあたたかくしてお過ごしくださいね。


監修:柔道整復師

小國良成