歩行時のひざの内側の痛みでお困りの50代女性
こんにちは
神戸市北区にあります小国整骨院の小国です。
ブログをご覧いただきありがとうございます。
この時期になると、雨が降る度に庭の草が伸びて草引きが大変だと
良く伺います。
現在メンテナンス治療で通院されている50代の女性も右ひざに違和感は、あったのですが
草引きをしてから右のひざの内側が痛くて歩くも辛いそうで、正座もできなくなったそうです。
そこで今回は、ひざの内側に起こる痛みについて書いてみました。
ひざの痛みでお困りの方のお役に立てれば幸いです
ひざの内側の痛みMap
図はひざの圧痛点をあらわしています。
今回の患者さんは、列隙と12番に圧痛がありました。
特に12番の鵞足部という場所を押さえると強い痛みがありました。
ここには、太ももの裏からくる筋肉(半腱様筋)、内側からくる筋肉(薄筋)、前からくる筋肉(縫工筋)、3つの筋肉が付着するところです。
それらの筋肉の作用により牽引力が働き痛みを伴うことを鵞足炎と言います
図:整形外科理学療法の理論と技術より参照
鵞足部にストレスを与える使い方
具体的にどのような使い方をすると鵞足部にストレスをかけるのか?
①外反
正面から見て、ひざに対して足(下腿)が外側にいひざの内側が伸展される使い方
②外旋
ひざに対して足(下腿)が外側に捻じれる使い方
特に女性で①と②が混じった使い方をされているケースが多いです。
Ⅹ脚もこれに当てはまります。
治療
今回、お身体を診せていただくと、
右のひざ以外にも、股関節や足関節の動きがかたくなっていましたので
お身体のバランスを整えていくと可動性も改善していきました。
ご本人もひざが曲がりやすくなったことと歩きやすくなったと喜ばれていました。
知ってほしいひざの使い方
歩行、ジャンプしての着地のときにひざに力がかかるのですが、
足を外に向けて着地するとひざは前を向いているので
ひざには捻れる力がかかり、前にかかる力を全てひざの関節で受け止めることになります。
鵞足炎以外にも扁平足、外反母趾の方は、この傾向が強くひざの内側の痛みを伴いやすいです。
そこでお勧めしているのが
ひざと爪先を同じ方向に向けることです。
着地した時の力をひざで受け、さらに同じ方向に爪先があることで足でも受け止めることが可能です。
ひざに捻れる力はかかってこないので関節の負担が少なくなります。
因みに、
女子のバスケット選手やバレーボール選手はひざの怪我が凄く多いのですが
怪我の防止になるので必ず身につけていただきたいです。
揃え方
スキーのパラレルのように足を平行に揃えます
足の人差し指の方向にひざも揃えていきます。
すると足の外側に体重がかかり土踏まずが浮いてきます。
スクワットをするときも必ず足とひざの向きは揃えます!
立ち上がったり、物を持ち上げるときなど力がかかるときには意識してやってください。
まとめ
ひざの内側を痛めやすい使い方があります。
しゃがみこんだ時をはじめ、立ち上がるとき、階段を上るときなど力がかかるときに
使い方を意識していただけたらと思います。
監修:柔道整復師
小國良成