寝違いで首が動かせないときの対処法

こんにちは、

神戸市北区にあります小国整骨院の小国です。

 

ゴールデンウイークに入って寝違いの患者さんが続いてご来院されました。

寝ているときに姿勢を意識をすることは到底、無理な話です!

しかし、お話を伺うと、

発症する数日前から肩凝りが気になっていたり、

首を動かすと違和感を感じていたりと兆候はあったそうです。

そこに、寝違いを予防するヒントがあるのかなと思います。

 

そこで、今回は寝違いの対処法(予防法)をご紹介したいと思います。

 

 

首の寝違いの原因

  • 睡眠中不自然な姿勢が続いたために一部の筋肉が血行不良になり伸縮不能になる。
  • 前日などにいつもはしないスポーツや労働をして一部の筋肉が痙攣している(こむら返り)
  • 首の後ろの関節(椎間関節)に炎症がおこる。

 

筋肉の血行不良

腕の使い過ぎ(手で重いものを持つ動作やパソコンなど指をよく使うと首周辺の筋肉に負担がかかります)

同じ姿勢の持続(飲酒後の睡眠や疲れ果てての睡眠などでは寝返りが少なくなる・スマホやパソコン、事務作業)が原因の場合が多いと思われます。いずれにしても、「外傷(けが)」ではなく、軽い病気です。

 

こんな方は、ご注意ください

  • 元々肩凝り
  • ストレスを抱えている
  • 内臓が弱っている
  • 寝返りが少ない

 

以上のことがあるとなりやすいので早めにケア(予防)してあげましょう。

何が起こって痛みが出ているかについては、いろいろな意見がありますが

検査や画像でとらえられるような変化がないのが一般的なので、正確な原因であるという確証はありません。

首の寝違いで動かせないときの対処法

寝違いになってしまうと首の周辺の筋肉が拘縮(固まって)首の可動性が著しく制限されます。

この様に痛みを感じている場合、交感神経の働きにより体も緊張した状態になり、より一層痛みを感じやすくなります。

そこで、緊張を緩め、動きの遊びを作っていくことで痛みを感じにくくしていきます。

通常動きやすくなってくると、痛みは気にならなくなってきます。

①肩甲骨の内側の筋肉のトレーニング

肩甲骨の内側の筋肉を収縮することで胸の筋肉が緩み背中が伸びやすくなります。

すると首の周辺筋肉も緩みます。

手の平を外に向けるように捻じっていくと肩甲骨が背骨に寄っていきます

最も寄せたところで肩甲骨の内側の筋肉に力を入れて10秒キープします。

首も痛みなく可能な範囲で振り向くようにします。

左右各10秒×3回

 

 

 

 

②烏口突起を押さえる

鎖骨を外側にたどっていくと、

胸の筋が凹んだところに

烏口突起という骨の出っ張りがあります

その内側から下側のかたいところを

指が沈んでいくイメージをもって軽く押えます。

押さえながら痛みなく可能な範囲で首を横に動かします。

 

 

 

③入浴

よほどの腫れや熱感がなければ

温めることで交感神経の働きは抑制され緊張は緩むので、入浴してリラックスすることをお勧めしています。

肩凝りや疲労など、寝違いを起こす因子を抑え予防することにも効果があります。

 

まとめ

①や③は普段からやっていただくことで寝違いはもちろん、肩凝りの予防になります。

②は、首の横にある斜角筋を緩める効果があり首が動きやすくなります。

寝違いは基本的には、数日から1週間で症状は治まりますが、それ以上続くようであれば

他に原因がある可能性がありますので、整骨院や医療機関を受診してみてください。

 

監修:柔道整復師 

小國良成