寒暖差アレルギー

3月になって暖かくなったなと思ったのも束の間、

翌日から風がぜが冷たく、また冬に逆戻り

この時期は、三寒四温(寒い日が3日続けば暖かい日が4日続く)だから仕方ないかと思うものの

身体に応えますよね

 

先日、我が家では息子達が鼻をズルズル言わせていました。

暖かく晴れた日は花粉が飛びやすくなりますから、「ひょっとしたら花粉症?」

すると嫁さんが「寒暖差が激しいからじゃない?」

寒暖差が激しいと自律神経は乱れます。

なので季節の変わり目は不定愁訴が現れやすいけれど、

調べてみると寒暖差アレルギーという聞きなれないワードが!

 

寒暖差アレルギーとは、

太陽が出ている昼間はポカポカ暖かいけれど、朝や夕方は急激に冷え込む時期、

例えば秋から冬にかけての時期や春先などの季節の変わり目は1日の寒暖差が大きくなります。

こうした寒暖差によって起きるくしゃみや鼻水、鼻づまりなどの症状を「寒暖差アレルギー」といいます。

医学的には「血管運動性鼻炎」と呼ばれ、温度差が刺激となって鼻の粘膜の血管が広がり、

粘膜が腫れることで引き起こされる症状と考えられています。

寒暖差アレルギーの症状は、温度差が7度以上になると出やすいといわれています。

風邪には「ウイルスによる感染」、

花粉症やアレルギー性鼻炎には「花粉、ホコリ、ダニなどの原因となるアレルゲン」と

はっきりした原因がありますが、寒暖差アレルギー(血管運動性鼻炎)には

ウイルスやアレルゲンは関与していません。

また、症状の表れ方も、寒暖差アレルギー(血管運動性鼻炎)と、

風邪やアレルギー性鼻炎とは異なります。

 

それぞれの特徴をまとめてみました

寒暖差アレルギー 風邪 アレルギー性鼻炎
鼻水の状態 水っぽくてサラサラ 黄色っぽく粘り気がある 無色透明、悪化すると黄色っぽくなる
鼻づまり 鼻がムズムズしやすい 数日間続くが次第に解消される 辛い症状が長期間続く
くしゃみ 一時的に続くこともある 続けて出る場合でも3~4回程度 何度も続けて出ることが多い
出ない 微熱(38度以下)が多い ほぼ出ない
目や肌のかゆみ ない ない ある
体のダルささ ダルさを伴うこともある ある 悪化するとダルさを伴うこともある

 

自律神経とは

自律機能をもつ器官、自分の意志に関係なく働いている器官(内臓や血管など)の働きを調節する神経のこと

交感神経,副交感神経に分かれ,両者が拮抗的に働く。(起きて活動時は交感神経が優位に働き、寝ているときなどは副交感神経が優位に働く)

※自分の意志で働く器官(筋肉)の調整をする神経を体性神経という

体内の環境は自律神経のバランスによって適切に保たれており、

鼻の粘膜にある血管の収縮や拡張も自律神経によってコントロールされています。

ところが、激しい寒暖差による刺激を受け続けると自律神経のバランスが乱れ、

鼻の粘膜の血管の収縮・拡張の調節もうまくいかなくなります。

その結果、鼻水や鼻づまり、くしゃみなどの鼻炎の症状が表れやすくなります。

 

対策

寒暖差アレルギーを予防するには体に感じる温度差を小さくすることが重要です。

気温の変化を毎日チェックし衣服で調整しましょう

特に住んでる地域(神戸市北区)と学校や職場(三宮や大阪など)の寒暖差がある場合、

また、通学や通勤の時間帯によっても寒暖差がおこりやすいので十分に注意して衣服を選びましょう。

寒暖差アレルギーの症状は、温度差がほとんどない季節や環境であれば自然と落ち着く場合がほとんどです。

 

自律神経は、変化に弱いので寒暖差もそうですが、

体内時計が乱れることにも弱いので規則正しい生活を心がけましょう

またストレスに敏感に反応しますので刺激の強いことには注意が必要です。

 

まとめ

寒暖差アレルギー(血管運動性鼻炎)をはじめ、季節の変わり目は体調を崩しやすく、

不定愁訴が発症しやすいので自律神経が機嫌よく働くように心がけましょう。