季節の変わり目に増える体の不調、内臓の“お疲れ信号”を見逃さないで
こんにちは。
神戸市北区にあります小国整骨院の小國です。
朝晩が涼しくなり、季節の移り変わりを感じるこの時期。
「なんとなく体がだるい」
「疲れが抜けにくい」
「食欲が落ちた」
そんな声をよく耳にします。
実はこれらの不調、内臓の疲れが関係していることが多いんです。
外の気温が変わるように、体の中でも「気温差に合わせる働き」が起こります。
このバランスが崩れると、肝臓・胃腸・腎臓といった臓器に負担がかかり、
体のあちこちに“お疲れ信号”が出てきます。
今回はそれぞれのサインと、すぐにできる対処法をご紹介します。
🟢 肝臓が弱っているときのサインとケア
サイン:
-
イライラしやすい
-
目が疲れやすい・かすむ
-
右側の首や肩、背中が張る
-
爪が割れやすい
東洋医学では肝臓を「気(エネルギー)の流れを整えると考えられています。
ストレスや我慢が多いと、気の流れが滞りやすくなり、体のあちこちが張ったように感じます。
🌿簡単セルフケア
深呼吸を3回ゆっくり行う(朝・夜)
→ 呼吸で“気”の流れを整え、イライラを鎮めます。
深呼吸をすることで緊張を緩めリラックス効果が得られます。
こめかみ・目の周りを温める
→ 肝は「目」と関係が深い臓器です温めて疲れを流しましょう。
ツボ:太衝(たいしょう)
→ 足の甲の、親指と人差し指の骨が交わるところ。
少し押すだけで「気」の巡りを良くします。
🟡 胃腸が弱っているときのサインとケア
サイン:
-
食欲がない
-
お腹の張り・げっぷ・便通の乱れ
-
背中の真ん中が重だるい
-
体が冷えると調子が悪くなる
東洋医学では「胃腸=脾(ひ)」といい、体を動かすエネルギーを作る中心。
冷えや湿気、食べすぎで「脾の気」が落ちると、体が重く感じます。
🌿簡単セルフケア
-
朝、白湯(さゆ)を1杯飲む
→ 胃腸を温め、働きを整えます。 -
おへその下を手のひらでゆっくり温める
→ 胃腸の冷えを防ぎ、消化を助けます。 -
ツボ:足三里(あしさんり)
→ ひざの下、外側に指4本分ほど下。
1日1~2分、気持ちよく押すことで胃腸が元気になります。
🔵 腎臓が弱っているときのサインとケア
サイン:
-
足の冷えやむくみ
-
腰の奥が重だるい
-
夜中にトイレが近い
-
朝起きると疲れが残っている
東洋医学では「腎」は生命エネルギーの貯蔵庫。
冷えや睡眠不足、加齢で腎の力が弱ると、体全体の回復力が落ちてしまいます。
🌿簡単セルフケア
-
寝る前に足首をまわす・足湯をする
→ 下半身の血流を促し、腎を温めます。 -
腰を温める(カイロや湯たんぽ)
→ 腎の働きを助け、冷えによる腰痛も予防。
ツボ:湧泉(ゆうせん)
→ 足の裏の土踏まずより少し上。押すと痛気持ちいい場所。
ここを刺激すると全身の元気がわいてきます。
🌸 まとめ:
季節の変わり目は、体が次の季節に合わせて調整をしている時期です。
このタイミングで無理をすると、内臓の疲れがたまり、
だるさや腰の重さ、食欲不振など、さまざまな形で現れてきます。
体はいつも、あなたにサインを送っています。
「疲れてるよ」「少し休ませて」と言っているのかもしれません。
少し立ち止まって、深呼吸して、体を温めてあげる。
そんな小さな習慣が、季節を元気に乗り切る一番の秘訣です。
監修:柔道整復師
小國良成