夏場の筋肉のつりにについて

こんにちは、

神戸市北区にあります小国整骨院の小国です。

最近、ふくらはぎをはじめ、手や足の筋肉がつるというご相談をよく受けます。

筋肉が引きつることは誰にでも起こりうることで、日常生活に支障をきたすこともあります。

今回は、夏場に足がつる原因と、その対処法についてお伝えしていきます。

是非、最後までお読みいただき参考にしていただけますと幸いです。

なぜ夏場に筋肉がつるのか?その原因

夏場に筋肉がつる原因は、主に以下のものが考えられます。


1.
脱水症状

・汗の分泌   

体温を下げるために大量の汗をかくことによる脱水により、血液循環が悪くなり、筋肉に十分な酸素や栄養が届かなくなります。

・ミネラルバランスの乱れ   

大量の汗をかくことにより体内の電解質(ナトリウム、カリウム、マグネシウムなど)が失われ、筋肉の機能が低下します。

2. 筋肉の疲労
・高温環境での活動は体温を急激に上昇させ、体温調節機能に負担をかけます。体温が上昇すると、筋肉が通常以上に疲労しやすくなります

座りすぎや立ちすぎなど、長時間同じ姿勢をとることも筋肉の疲労につながります。

3. 冷え
・冷房の効いた室内で長時間過ごすことで、体が冷え、血行が悪くなり、筋肉が硬直してつりやすくなります。

・足先は特に冷えやすく、血行不良を起こしやすい部位です。

4. 栄養不足

カルシウム、マグネシウムなどのミネラル不足は、筋肉の収縮に影響を与え、つりやすくなります。

 ビタミンB1やビタミンDなどの不足も、筋肉の疲労を招くことがあります。

5. 基礎疾患

・神経障害を伴う糖尿病では、足がつりやすくなることがあります。

・腎臓病: 電解質バランスの乱れが原因で、足がつることがあります。

 

筋肉がつるのを防ぐための対策

筋肉がつるのを防ぐためには、以下の対策が有効です。

1. 水分補給とミネラル摂取

・こまめな水分補給

スポーツドリンクや経口補水液などをこまめに飲み、水分とミネラルを補給しましょう。

・カリウム豊富な食品

バナナ、ほうれん草、トマトなど、カリウムを豊富に含む食品を積極的に摂りましょう。

・マグネシウム豊富な食品

海藻類、ナッツ、豆類など、マグネシウムを豊富に含む食品を摂りましょう。

 

2. 適度な運動

・ストレッチ

運動前後はストレッチを行い、筋肉の柔軟性を高めましょう。

無理のない範囲で

体調に合わせて、屋内など無理のない範囲で運動を行いましょう。

 

3. 冷え対策

・足首を温める

寝ていて朝方に筋肉がつることが多いようです。

そんな時は靴下やレッグウォーマーなどを着用して、足首の冷えを予防しましょう。

・半身浴

シャワーで済ませずに半身浴をすることで、身体の芯から温めることができます。

週2~3回くらいで構わないので行ってみてください。

冷房対策

冷房の直接風が当たらないようにしたり、薄着の上に羽織ものを着るなど、工夫しましょう。

就寝時の室温や扇風機の風野向きなど注意してみましょう。


4.
栄養バランスの見直し

・バランスのよい食事

三食バランスのよい食事を心がけ、必要な栄養素を摂取しましょう。

ビタミンB

豚肉、鶏肉、豆類などに含まれるビタミンB群は、疲労回復に効果的です。

味噌汁やスープの摂取

出来れば毎食、味噌汁やスープなど温かいものを摂取して胃腸を温めてあげしょう。

なた、ナトリウムも摂取することができます。

5. リラックス
十分な睡眠

環境を整えて、質の高い睡眠をとり疲労回復を図りましょう。

生活リズムを整える

暴飲暴食や寝不足を避け、規則正しい生活習慣を送りましょう。

 

筋肉がつってしまった時の対処法

患部を伸ばす

・つった部分をゆっくりと伸ばし、筋肉をリラックスさせましょう。

・タオルなどを用意して、脚などはそれを使ってストレッチしてあげましょう

特効薬

芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)

鎮痛作用のある「炸薬」と抗炎症作用のある「甘草」という生薬を配合した漢方薬

服用後、数分で効果があらわれます。

通常は、水や白湯で服用しますが、緊急時は頓服として少量なめるだけでも効果があります。

※甘草は常用すると、高血圧、浮腫み、低カリウム血症の副作用があるので長期の服用は注意が必要ですので医師にご相談ください。

よく、つる方は、枕元にタオルと芍薬甘草湯の常備をお勧めします。

まとめ

夏場に筋肉がつる原因は、脱水症状、筋肉の疲労、冷え、栄養不足など、様々なものが考えられます。

これらの原因を理解し、適切な対策を行うことで、筋肉がつるのを予防することができます。

それでも、頻繁に筋肉がつる場合は、他に原因があるかもしれません。

一度医療機関を受診し、専門医に相談することをおすすめします。

 

監修:柔道整復師

小國良成