夏の腰痛
いよいよ7月に突入ですね!
まだ梅雨明けしておりませんが夏はそこまでやってきていますね
カナダでは46度を記録したそうですが、今年の日本の夏はどうなるのでしょうか?
腰痛って春先や冬場(年末年始)に痛めるイメージがありますが夏場にも起こりやすいんです。
今回はそんな夏に起こりやすい腰痛について書きました
また、その改善法もご紹介しておりますので参考にしていただければ幸いです。
夏場に起こりやすい腰痛の原因は自律神経の乱れからです!
自律神経とは??
内臓の働きや代謝、体温などをコントロールする神経ですが無意識のうちにはたらいてくれています。
自律神経には2種類あり、昼間に活発になるのが「交感神経」で、
活動している時、緊張している時、ストレスを感じている時にはたらきます。
仕事・家事・育児・運動・勉強などをしている時ですね。
心拍数は増えて、筋肉がかたくなって、血管は細く収縮します。
活動モードになっているので、すぐに反応できる体勢になっています。
逆に、夜間に活発なのが「副交感神経」で
眠っている時にはたらきがピークになります。
そのほかにも、食事中、お風呂にはいっている時、ゆったり気分でリラックスしている時にはたらきます。
心拍数は落ち着いて、筋肉もゆるんで、血管もふわりと広がります。
胃や腸などの消化器系の動きがさかんになって、栄養の吸収や老廃物の排出が促進されます。
つまりは、新陳代謝、疲労の回復、ケガなどの修復をおこなって、元気な体に戻す作業をする時間です。
交感神経と副交感神経はシーソーのようなバランスをとっており、
どちらかが優位になれば、もう一方が抑制されます。
自律神経が乱れるというのは、そのバランスが乱れた状態を指します。
①夏バテや疲労からくる腰痛
外での仕事や運動をしていると暑さにより筋肉が疲労を起こしやすくなります。
・発汗による脱水症状
・冷たいものを接種しがちになり胃腸を弱めます。(胃腸に不調があると腰周りの筋肉が緊張してきます。)
・暑さによる睡眠不足(睡眠時間だけでなく、睡眠の質の低下)
これらのことから自律神経の負担が大きくなり乱れやすくなります。
そうなると、溜まった疲労が中々回復しにくく腰周辺の筋肉の違和感から痛みを感じるようになります。
②冷えからくる腰痛
室内でいることが多いとこの時期、冷房による冷えで腰痛が起こりやすくなります。
最近では、冬場より夏に冷えでお困りの方が多いようです。
特にデスクワークなど動きが少ないと下半身が冷えやすく、腰周辺をはじめ筋肉がかたくなり違和感から痛みを感じるようになります。
また、室内と外との寒暖差で自律神経が乱れやすくなります。
就寝時でも薄着で布団をはね、お腹や腰を冷やして筋肉がかたくなり起床時に腰痛を起こします。
自粛生活やリモートによるお仕事や授業をしている方は、通勤や通学が減った分、
歩くことが減り、どうしても運動不足になりがちで、冷えと同様に血流が悪くなり疲労がとれにくく腰痛を起こしやすいです。
余談ですが、外に出ることが減っていると外の気温上昇に身体がついていけないことがありますのでご注意ください。(自律神経が乱れて、うまく汗をかけないと熱中症のリスクが高くなります。)
おすすめの対処法
自律神経の乱れを整えて、腰痛にも効果があり、弱った胃腸の調子も整える、簡単な方法があれば最高ですよね!
それは・・・入浴です!
なんやと思ったかもしれませんが実は入浴にはこんな効果があるのです!
入浴には、3つの効果があります。
①温熱効果
温めることにより皮膚の毛細血管や皮下の血管が広がって、血流が改善され老廃物の除去をして疲労を回復します。
筋の緊張をゆるめ、関節や筋肉が動き易くなると慢性痛も緩和していきます。
また、睡眠を誘導しやすくなります。
普段、室内でいることが多い方は、外の暑さに対応するためにも入浴で汗をかくようにしましょう。
ヒートショックプロテイン
ヒートショックプロテインとは、傷んだ細胞を修復するタンパク質のことです。
免疫細胞の働きを強化する力を持っていて入浴により身体に熱が加わることでヒートショックプロテインが発生します。
つまり、温めるこおより免疫力があがります。
②浮力効果
浮力が働き、水中は重力が約10分の1になり筋肉が弛緩しやすくなり足と腰の負担が減りリラックスしやすくなります。
太ももの前の筋肉がかたく正座がしにくい方には、湯船での正座をお勧めしています。(90秒)
固い方には、片ひざを着く姿勢でしてもらいます。
③水圧効果
水中の身体に水圧がかかり下半身に溜まった血流が心臓へ返りやすくなります。
さらに足首の関節を動かすことによりむくみの解消につながります。
心臓や肺にも水圧はかかるので注意は必要です(苦しくないように)
入浴と睡眠
人間の身体は、夜になり体温が低下するとともに眠りにつきます。
入浴によって体温を上げて徐々に低下していくことでスムーズな睡眠へ導きます。
入浴しないと元々の体温から下がらないため、スムーズに睡眠へと誘導できないので眠りにくいのです。
入浴の仕方(ぬるめのお風呂で副交感神経を優位に)
睡眠は、副交感神経が優位に働くことが大切なので風呂の温度も42度以下にしましょう。
寝る30分〜2時間前に入浴し深部体温を1〜2度上げるのが理想です。
40度くらい(夏場は少しぬるめでもかまいません)で10分くらいが目安になります。
逆に朝風呂は、42度以上の少し熱めの風呂で交感神経を優位にして出掛けましょう。
まとめ
夏の腰痛をはじめ、夏バテの原因も自律神経の乱れからおこります。
自律神経を整えるには、規則正しい生活と適度な運動、そして入浴が効果的です。
この時期は、シャワーだけになりがちですが是非、お風呂に浸かってみてください!
それでも腰痛でお困りでしたら
他に問題がある可能性があります
お身体の不調が続くようでしたら
お早めにご相談ください。
監修 柔道整復師 小國良成