危険な腰痛、注意が必要な腰痛
緊急事態宣言も解除され
気候も段々と温かくなってきました
そうなると活動量も増えてきます。
今まで家にこもることが多かったため、身体が鈍っていませんか?
春になると多くなってくるのが「ぎっくり腰」なんです!
ぎっくり腰は痛みが強く、中々動くのも大変になります
しかし、同じように急に痛くなってくる強い腰痛でも危険な腰痛、注意が必要な腰痛があります。
今回は、そんな危険な腰痛、注意が必要な腰痛について書いてみました
最後までご覧いただけますと幸いです。
いわゆるぎっくり腰と危険な腰痛との違い
いわゆるぎっくり腰
原因は不明といわれていますが、
大体、筋肉に原因があるものや関節に原因があるものが多いです。
このタイプのぎっくり腰では、ジッと安静にしていると痛みはありませんが、動くと強い痛みを伴います。
危険な腰痛、注意が必要な腰痛
安静にしても悪化する腰痛の場合、危険な腰痛として腰椎の感染症や転移性の腰椎の癌の可能性があります。
感染症は細菌と結核菌、その他の場合があります。
痛みは細菌性の場合はかなり強く、結核性の場合はそれほどでもありません。
早期に病院への受診をお勧めします。
転移性の癌は腰椎に転移します。
腰椎は内臓の癌の転移が起きやすい部位で動作に関係なく痛みが強く、体重減少、食欲低下などの全身症状を伴います。
内臓を含めて専門的な治療が必要です。
次に注意すべき腰痛として骨粗鬆症の場合、軽微な外力で腰椎の圧迫骨折を起こす事があります。
高齢者のぎっくり腰は、まず圧迫骨折を疑います。
転倒しなくても、畑仕事やクシャミなどでも生じます。
朝起きたら腰が痛くて、結果的に圧迫骨折だったということもあります。
レントゲン撮影してもすぐにはわからないこともあり1週間後に再び撮影すると
前回よりも腰椎がへちゃげてきてるなということで圧迫骨折が判明することがあります
腰痛は長引き、放置すると圧迫変形は進んでしまいます。
これに対してはコルセットを着用して安静にすることと骨粗鬆症の継続的な治療が必要です。
腎結石・尿管結石などの尿路結石症も強い腰痛を生じます。
婦人科疾患や腹部大動脈瘤などの血管系の疾患でも腰痛が発生する場合があり、細心の注意が必要です。
まとめ
危険な腰痛、注意が必要な腰痛は
安静にしていても強い痛みがある場合です。
すぐに総合病院への受診をお勧めします。
動作時に強い痛みを伴うぎっくり腰は当院にご相談下さい。
監修 柔道整復師 小國良成