動かして良い五十肩(回復期)

五十肩になるのが右か左か(利き手か否か)

によって日常生活が変わりますよね!

今回は、「動かして良い五十肩 (回復期)」について書いてみたいと思います。

 

五十肩とは?

五十肩というのは、俗名で正式な病名は
「肩関節周囲炎」といいます。
この肩関節周囲炎は、いくつか分類されていて

肩関節腱板炎
肩峰下滑液包炎
上腕二頭筋炎
石灰沈着性腱

などがありまして上記に関しては原因が
はっきりとしてるのですが、

いわゆる五十肩は50歳前後に、はっきりと原因がわからずに肩関節(肩甲-上腕関節)に
拘縮(固く縮んだ状態)を、おこし痛みを伴います。
数ヶ月で自然回復することが多い。

 

五十肩には、段階があります。

炎症期(急性期)
痛みが強く、何をしても痛い。
夜間痛もあり寝るのもつらい
対応として、安静、痛み止めも効果がある。
三角巾で吊って固定するのも有効。
鎮痛を優先する。

 

拘縮期
動かし方によって痛みはあるが、
強い痛みは治まってきた時期
夜間痛も軽減され寝やすくなってくる。
可動範囲は少しずつ拡がってきたので痛みを伴わない動作を積極的に行っていく。

 

回復期
痛みはかなりまし、動作の最終域や決まった動作で痛みが残る。
痛みがあまり感じないので出来ることはどんどんしていく。

患者さんによって可動性は異なってきますが、

外へ捻る動作と背中(腰)へ手を回す(結帯)動作が特に制限されている方が多いです。

 

 

実践

外へ捻る(外旋)

テーブルの上を乾いたタオルで拭くように動かしていきます。

肘を軸にして内側に拭いていきます。

外へ戻します。

痛みを伴わない範囲内で外へ動かします。

10〜20回繰り返します。

 

 

 

 

 

捻じる(手はグーで)

まずは、手を下にしたままで捻じります。(肘を伸ばしてに手と肘を一緒に動かします。)

痛みを伴わない範囲内で手を、前、横、後ろに上げて捻じって下さい。

各10回

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけ

腕の付け根はどこですか?と質問すれば肩を

指しますが機能的な付け根は鎖骨の付け根

(胸鎖関節)首の根元あたりで左右に骨が出っ張ったところです。

手を挙げる支点は肩ではなく鎖骨の付け根なのです。試しに手を挙げるのに反対の手で肩を触って、そこを支点に動かすのと鎖骨の付け根を触って動かすのとではどちらがラクに大きく動きますか?
実感出来ましたよね!
「わからない」
上手く出来なかった人は、手より先に肩が動いていませんか?
鎖骨の付け根を支点にして指から肘、肩の順番に挙げるとスムーズに動きます。

それでも、動かし難い肩でお悩みの方は当院にご相談ください。