冷え性

早いもので

今年もあとひと月余りになりました。

外の空気もひんやり冷たくなり冬の気配を感じます。

今回は、冷えについて書きました。

最後までお読みいただいて寒い冬を元気に乗りこえる参考になれば幸いです。

冷え性とは?

冷えは万病の元なんてよく聞きますよね。

冷えとは?

体が冷えると血流が悪くなり、酸素や栄養素が体の隅々まで運ばれなくなってしまいます。

また、老廃物も排出されず、体内に蓄積されてしまいます。

すると

肩凝り、頭痛、腰痛

腹痛、生理痛

不眠

手足が冷たい

肌荒れ

などの不快な症状が現れてきます。

 

体温が1度下がると免疫力が30%低下します。

風邪やインフルエンザ、コロナなど感染リスクが高くなります。

また、別の疾病が隠れていることもあります。

・冷えと足の痛みが同時に現れると閉塞性動脈硬化症の疑いがあります。

・冷えとめまいや息切れが起きると心臓病の疑いがあります。

原因は?

①体内で熱を作れない。

食生活の乱れやダイエットをしてる方、

胃腸虚弱な方は熱を作るエネルギー源が不足しています。

冷たい食べ物や飲み物、甘い食べ物、夏野菜は身体を冷やします。

また、運動不足な方、

日常の生活で活動が活発でない方も熱を十分につくることが出来ません

筋肉は熱産生に重要な役割を果たします。

女性は男性に比べて筋肉量が少ないため冷え症になりやすい傾向があります。

*便秘…

腸内でぜん動運動が行われず基礎代謝が低くなると熱が作られません。

 

②熱を作っても、手足など身体の隅々まで上手く運べない。

体内で作られた熱は血液により運ばれ隅々まで温かくなります。

しかし、血液循環が悪いと熱が隅々まで届かず、手足など末端が冷えてしまいます。

血液循環が悪くなる原因は、

貧血、

低血圧、

動脈硬化、

姿勢の悪さ、

運動不足、

自律神経のバランスの乱れ、

喫煙

などです。

*自律神経のバランスの乱れ…

冷暖房で身体の体温調整が鈍くなることがあります。

 

冷えのタイプ

四肢抹消型

手足の末端が冷える

ダイエットによる栄養不足や運動不足などにより熱源が不足するため、

熱を逃がさないように手足の血流を減らしてしまう過剰な防御反応が主な原因。

冷え症の典型、若い女性に多い。

下半身型

下半身が冷える

血液が鬱血したり、

腰や臀部で神経が圧迫され下半身の血流が悪くなることが主な原因。

中高年が多い。

 

内臓型

内臓が冷える

副交感神経が優位な体質やアレルギー体質の方に多く

体表面の血流が多いため手足は温かいが熱が逃げやすいため内臓が冷えてしまうことが主な原因。

男性に多い

 

全身型

全身が冷える

ストレスや不規則な生活で自律神経が乱れ代謝が低下して熱が上手く作れなくなる。

脳が体温の基準値を下げてしまうのが主な原因

自覚がない低体温の場合があり

隠れ冷え症とも言われる。

高齢者、子供に多い

 

局所型

身体の一部だけ冷えてしまう。

坐骨神経痛やヘルニアなどの神経障害

動脈硬化などの循環器の障害を患っいる方に多い。

 

対処法

食生活の改善

冷たい食べ物や甘い(糖分)食べ物は控え温かいものを食べる。

旬の野菜を食べる。

地下に向かって成長する根菜や赤や黒など色の濃い食べ物の多くは身体を温める食べ物です。

ココア、乾燥しょうが(生しょうがは身体を温めない)

ビタミン、ミネラル(牡蠣)

 

運動

筋肉を動かすことで熱を産生し体温を上げます。

手足の指を動かして末端まで血流をよくしましう。

デスクワークでは、足首をよく動かすことでむくみの予防にもなります。

 

入浴

39度くらいのぬるめのお湯に約10分間浸かることで副交感神経が優位に働き、

血管が緩んで血流が良くなります。

始めは、しっかりと浸かりましょう。

熱いお湯に短時間、入ると交感神経が優位に働き、血管が収縮するので効果的ではありません。

 

腹巻

お腹には大きな血管や腸があるので冷えないようにしましょう。

 

まとめ

冷えを予防することで肩凝り、腰痛を始め風邪やインフルエンザ、コロナなどの予防に繋がります。

対処法は、そんなに難しいことではありません

もう一度、日常の生活を見直してみるのはいかがでしょうか。

それでも続く頑固な、症状は冷えだけの問題ではなく他の原因が疑われます。

医療機関にご相談ください!

 

監修 

柔道整復師 小國良成