冬の腰痛、その原因と対処法

こんにちは、

神戸市北区にあります小国整骨院の小国です。

 

昨日からグッとと気温が下がって、今朝は0℃でした。

寒いと、無意識に体中に力を入れて疲れてしまいますよね。

そうなると、肩凝りや腰痛が起こりやすいです。

 

実は、先日、私自身がぎっくり腰になってしまいました。

ただ、なったのは冷え込む前なのですが、

少し気温が温かったので、油断してタイツを履かずに過ごして、

お風呂もシャワーで済ましたら、夜中におなかの調子が悪くなり、

翌朝に腰の違和感を感じて、

日中、体を前に倒して椅子を動かそうとしたときに電気が走り、ギクっときました。

つまり、前日に体を冷やしていたことが腰痛の原因だったと考えられます。

冷えるとおこる体の反応

冷えは万病の元なんてよく聞きますよね。

冷えると体はどうなるの?

体が冷えに対応しようと生理的な変化を起こします。

冷えた環境で起こる体の変化により不調を起こしやすくなります。

血管収縮と血行不良

冷えた環境では、体は体温を維持しようとして血管を収縮させます。

これにより、末梢血管が狭くなり、血液の流れが悪くなり、手足の末端に十分な血液が行き届かないことが、冷え性や手足の冷たさの原因となります。

(末端冷え症、しもやけ他)

筋肉の収縮とこり

冷えた環境では筋肉が収縮しやすくなります。

筋肉が過度に収縮すると、こりや痛みが生じることがあります。

(肩こり、首こり、緊張性頭痛、腰痛他)

関節への影響

末梢の血行が悪くなると、関節にも十分な栄養や酸素が行き渡らなくなり軟骨の代謝が低下し、硬くなることがあります。

関節軟骨が硬くなると関節の可動域が制限され、関節痛を引き起こす原因となります。(関節痛)

皮膚の乾燥と荒れ

 冷えた風や低湿度の環境では、皮膚の水分が奪われやすくなり、肌が乾燥し、荒れやひび割れが生じやすくなります。

皮膚が乾燥してくると伸縮しにくくなり、動きにくくなります。

すると、余分な力が必要となり疲労しやすくなります。(肌荒れ、あかぎれ)

エネルギー消費と免疫機能の低下

体温を維持するために冷えた環境ではエネルギーを多く消費します。

エネルギー不足で免疫機能が低下しやすく、

また、体温が1度下がると免疫力が30%低下し感染症への抵抗力が減少します。(風邪、インフルエンザ、感染)

胃腸への影響

胃腸が冷えると、お腹を下して、腹筋をはじめ、体に力が入りにくくなり姿勢を崩して腰痛を起こしやすい環境にします。

ぎっくり腰対処法

痛くて辛いのですが、治療家にとっては色々と自分で試すチャンスでもあります

私の症状は、

前に曲げると痛みがあり、曲げるの怖さがありました。

座っている、寝ころんでいるのは痛みなく大丈夫ですが

寝返り、立ち上がり時に痛みがありました。

 

そこでまずは、腸腰筋を緩めてみました

筋肉を押さえながら深呼吸をしてからのストレッチで立ち会ったときに腰が伸びやすくなりました。

 

立ち上がり方を意識して立つと、痛みを感じずスムーズに立ち上がれました。

座っている状態で上を向き、背中を伸ばし

そのまま、天井に顔を近づけるように真っ直ぐ立ち上がる。

 

今回の場合、立ち上がって体が伸びてしまえば痛みなく歩けたので歩いていると腰痛は軽減していき動きやすくなっていきました。

ぎっくり腰の患者さんにもお伝えしていますが動ける範囲で動いている方が早く治る!っていうのをすごく実感できました。

 

入浴

お風呂で温めるとさらに動きやすくなり痛みに対する怖さも軽減していきました。

強い痛みがあると、交感神経優位になり体が緊張した状態で痛みを感じやすくなります。

温めることで副交感神経が優位になり体の緊張が緩み、痛みを感じにくくなります。

 

当院では

ご来院された、ぎっくり腰の患者さんにも概ねこの様なアプローチをしていきます

痛みがすぐにゼロになる訳ではありませんが、整体により体のバランスが整うと動きやすくなって帰られる方が多いです。

強い痛みは1週間程でおさまり、違和感は2週間程で無くなることが多いです。

 

まとめ

冬の時期は、冷えることで様々な不調を起こします。

また、年末年始はそれに加え、睡眠不足、暴飲暴食、疲労などで自律神経のバランスが崩れて体調を崩しやすい時期です。

くれぐれもご自愛くださいませ。

 

 

監修:柔道整復師 

小國良成