入浴の力

こんにちは、

神戸市北区にあります小国整骨院の小国です。

今回は、入浴について書いてみました。

以前からことあるごとに入浴はおすすめしてましたが寒くなるこれからの季節もおすすめですので是非最後までお読みください。

当院には、腰やひざ、脚の慢性痛を訴える患者さんが来院されますがお話を伺うとシャワーだけで済まされている方が結構多いようです。

先日、来院されたひざ痛の60代女性や腰痛の20代男性、ひざ痛の30代男性をはじめ

湯船には浸かるようにすすめました。

 

そんな患者さんの訴えは、

☆慢性的な痛み、だるさ。

☆それに伴う筋の緊張、関節可動域の低下。

☆熟睡できない。

☆むくみ。

このような訴えに、入浴は効果を発揮します!

 

入浴には、3つの効果

①温熱効果

温めることにより皮膚の毛細血管や皮下の血管が広がって、血流が改善され老廃物の除去をして疲労を回復します。

筋の緊張をゆるめ、関節や筋肉が動き易くなると慢性痛も緩和していきます。

また、睡眠を誘導しやすくなります。

ヒートショックプロテイン

ヒートショックプロテインとは、傷んだ細胞を修復するタンパク質のことです。

免疫細胞の働きを強化する力を持っていて入浴により身体に熱が加わることでヒートショックプロテインが発生します。

つまり、入浴により免疫力があがります。

②浮力効果

浮力が働き、水中は重力が約10分の1になり筋肉が弛緩しやすくなり足と腰の負担が減りリラックスしやすくなります。

太ももの前の筋肉がかたく正座がしにくい方には、湯船での正座を指導しています。(90秒)

固い方には、片ひざを着く姿勢でしてもらいます。

③水圧効果

水中の身体に水圧がかかり下半身に溜まった血流が心臓へ返りやすくなります。

さらに足首の関節を動かすことによりむくみの解消につながります。

心臓や肺にも水圧はかかるので注意は必要です。

小国整骨院では、ケガして間がなく腫れが酷いとか、骨折して動けないではない限り、入浴をおすすめしています。

そう考え始めた背景には、慢性的な痛みの原因は、使いすぎと使い方が悪いからです。

使いすぎを改善するには疲労回復です。

疲労回復のためには、休養と栄養になります。

(使い方と栄養の話は今度にします。)

休養は睡眠がメインになるわけですが、なかなか熟睡できないと言われる患者さんも多いです、そこで疲労回復と睡眠を誘導しやすくする入浴をおすすめしているわけです。

入浴と睡眠

人間の身体は、夜になり体温が低下するとともに眠りにつきます。

入浴によって体温を上げて徐々に低下していくことでスムーズな睡眠へ導きます。

入浴しないと元々の体温から下がらないため、スムーズに睡眠へと誘導できないので眠りにくいのです。

自律神経の働き

自律神経は、活動的なときは、交感神経、休んでいるときは、副交感神経が優位となってシーソーのようにバランスを取っています。

睡眠は、副交感神経が優位に働くことが大切なので風呂の温度も42度以下にしましょう。

寝る30分〜2時間前に入浴し深部体温を1〜2度上げるのが理想です。40度で10分くらいが目安になります。

逆に朝風呂は、42度以上の風呂で交感神経を優位にして出掛けましょう。

まとめ

入浴は簡単にできるセルフケアのひとつです

家事や育児など忙しく中々ゆっくりと入浴できる環境にない方もいらっしゃいますが

出来れば、週に2~3回でもゆぅくりと入浴できればと思います。

知識や効果を知っていただいて、実践すれば効果は上がります。

特に冷えやすいこれからの季節にはお勧めです。

疲労を取ってしっかり睡眠できるように続けてみてください。

 

監修:柔道整復師 小國良成