体のだるい、重いは、なぜ起こる?
こんにちは神戸市北区にあります小国整骨院の小国です。
先週はかなり温かくなって喜んでいると、今日は肌寒いです
この時期は三寒四温で、体調を維持するのに注意が必要ですよね
この体調を維持するのに大切な働きをしているのが自律神経です
季節の変わり目など、自律神経の乱れやすい!と耳にしたこともあるかと思います。
当院に来院されている患者さんは、ぎっくり腰や五十肩など強い痛みを感じて来られる方もいれば、慢性的な肩凝りや腰痛の患者さんもいらっしゃいます
慢性的な肩凝りや腰痛では、だるい、重いということを良く伺います
しかも、仕事中は忘れているけれど、帰ってからほっとしたときや朝起きたときに感じることが多いそうです。
実はこれ、自律神経と関係しているんです!
今回は、そんな自律神経についてです。
誰もが、経験したことがあるようなことですので参考にしていただけますと幸いです。
そもそも自律神経とは
日常、立ち上がろう、歩こう、手を上げようなどなど、自分でしっかりと意識をして筋肉に指令を出して動いています。
このように意識して運動をおこすことを随意運動(ずいいうんどう)といいます。
これを行う神経を体性神経といいます。
これに対して、内臓などは、意識しなくても自動的に動いてくれています
この無意識に運動を起こすことを不随意運動(ふずいいうんどう)といいます。
これを行う神経のことを自律神経といいます。
自律神経は、交感神経と副交感神経と2種類あります
交感神経は、活動時に優位に働きます。
心臓機能の促進、血管の収縮、胃腸管の運動の抑制、関瞳孔散大、汗腺、立毛筋など
副交感は休んでいるときに優位に働きます。
心機能の抑制、血管拡張、胃腸管の運動の促進、瞳孔縮小など
それぞれがシーソーのように互いにバランスを取りあって、一方が優位に働けば、もう一方は働きを抑制して日常生活を送れるようにしてくれています。
痛みと自律神経の関係
侵害刺激(組織を損傷するか、その危険性のある刺激)による強い痛みや心身にストレスがかかると交感神経が優位に働き体を守ろうとします。
なので、そのようなときは緊張状態になって疲れやすかったり眠りにくかったりします。
この様な時は、副交感神経の働きを優位にして緊張をゆるめて血流をよくすることで回復しやすくします。
逆に、肩凝りや慢性の腰痛におこるだるいや重いといった鈍痛は副交感神経が優位に働いているので、仕事が終わってほっとしたときや朝起きた時などに感じやすいです。
この様な場合は、タイミングによって異なりますが、引き続き休めるようなら栄養と休養を取ってあげる。
軽い運動(体操やストレッチ)をするのも良いです
朝方などでは交感神経を優位にすることでダル重いを改善することができます。
いざ動き始めたり、仕事が始まるとダル重いを忘れているのは交感神経が優位になり活動モードに切り替わっているからなんです。
自律神経の切り替え方法とは
自律神経の働きはシーソーのように一方が優位になれば他方は抑制されます
この切り替わりの流れをできるだけスムーズに行うためには
起床時間、食事のタイミングや量、トイレのタイミング、活動時間(仕事の時間)、入浴のタイミング、就寝時間、睡眠の量を
できるだけ一定にすることが大変望ましいです。
交感神経優位から副交感神経優位のながれ
夕食後や入浴のタイミングで切り替わりやすい。
副交感神経優位から交感神経優位に
活動することで切り替わっていきます
熱いシャワーを浴びる、タッピング(体を叩いて気合を入れる)などルーチンをつくる
ルーチンをこなすことで条件反射となりスイッチが切り替わりやすくなります。
まとめ
だるい、重いという症状は副交感神経が優位で働いている
やる気が出ないときや、動きたくても動けない、そういう場合でも同様である可能性が高いので
生活リズムを整え、ルーチンをこなすことで改善を図ってみてください。
季節の変わり目は自律神経が乱れやすいのでお気をつけください。
監修:柔道整復師
小國良成