ヘルペス、帯状疱疹について

こんにちは。神戸市北区にあります。小国整骨院の小國です。

最近、患者さんや、知人からヘルペスや帯状疱疹になった話をよく聞きます。
TV
CM50歳になったらワクチン接種を勧めたりしていますよね。

当院でも、
いつもと違う神経痛を訴える患者さんは、帯状疱疹を疑い、皮膚科の受診を勧めると
やっぱりそうだったということは時々あります。

今回はそんなヘルペスや帯状疱疹について書いてみましたので、参考にしていただきますと幸いです。

ヘルペスとは?

ヘルペスとは、ヘルペスウィルスに感染することによる皮膚や粘膜の水泡やただれのことです。

人間に感染するヘルペスウィルスは8種類あるそうです。
そのうち、いわゆるヘルペスと呼ばれるものは、

単純性ヘルペスウィルス(HSV)
● 水痘帯状疱疹ウィルス
(VZV)

 

単純性ヘルペスウィルス(HSV)

単純ヘルペスウィルスに感染すると
皮膚や粘膜に水泡ができます。
これを単純疱疹といいます。


単純性ヘルペスウィルスは、2種類あり
HSV-1
HSV-2があり
HSV-1
は、飛沫感染によって広がり、子供のうちに感染する確率が高いです。
HSV-2
は性行為によって感染し、大人になってから感染します。

 

症状
単純疱疹は、皮膚や粘膜に小さい水泡(水ぶくれ)やただれが生じ、チクチクやピリピリした痛みやかゆみを伴います。
また、発熱や体のだるさなどの全身症状が出ることもあります。
単純疱疹は、体中、どこにでも生じる可能性がありますが、
HSV-1
は、唇や顔面に生じやすく
HSV-2
は、性器や下半身に生じやすい
単純性ヘルペスは再発することが多いですが、再発するたびに軽症になっていくことが一般的です。

 

 

水痘帯状疱疹ウィルス(VZV)

水痘帯状疱疹ウィルスに感染すると、
初めて感染すると水痘(水ぼうそう)が生じ、発熱やだるさ、全身に発疹を生じます
水痘が治癒した後も、
ウィルスが知覚神経に潜伏するため、
刺激や免疫の低下をきっかけに再活性化され、肌に帯状の赤い丘疹や水泡が生じることがあります。
これを帯状疱疹といいます
主に上半身の片側に帯状に現れることが多く、症状の範囲が広く痛みも強く後遺症が残ることもある。

帯状疱疹は再発する事はほとんどない。

50歳以上から発症しやすく、
発症予防としてワクチンの予防接種が勧められています。

 

症状
ウィルスが潜伏している神経の部位に神経痛や、かゆみなどの症状が現れ、数日してから赤い皮疹が帯状に生じます。
発熱やリンパの腫れを伴うこともあります
その後、皮疹の上に水泡が生じ、
やがて黄色くなり膿に変わり、
1
週間ほどで破れて
ただれや潰瘍になりかさぶたができて、
それが取れることで治癒します。

治療法

単純性ヘルペスや、帯状疱疹の治療は
後ウィルス薬を服用することが一般的です。
軽症の場合は、外用薬
重症の場合は、点滴を行うこともあります

帯状疱疹の皮膚症状に対して、炎症を抑えるために非ステロイド性抗炎症薬が処方されることもあります。

帯状疱疹の神経痛は、
抗ウィルス薬を服用することで治まっていくことが多いです。

発症しやすい、免疫力が落ちている時とは

○忙しい時
寝不足
ストレスを感じた時
風邪や発熱、生理前

 

まとめ

免疫力が落ちてくると、単純性ヘルペスや帯状疱疹が発症しやすい
抗ウィルス薬で症状が軽減することが多い
帯状疱疹は後遺症残すこともある。
おかしいと思ったら、皮膚科を受診する。

監修:柔道整復師 小國良成