ひざが腫れてきたけど…これって大丈夫?

こんにちは。

神戸市北区にあります小国整骨院の小国です。

変形性膝関節症と診断されている方から、このような声をよく聞きます。

  • 「最近、ひざ裏が少し腫れてきた」

  • 「水がたまっていると言われた」

  • 「悪化しているサインなのでは…?」

ひざに痛みの経験があるだけに、ひざ裏の腫れ=悪くなったと不安になりますよね。

ですが、まず知っておいてほしいのは、腫れている=すぐに危険、というわけではないということです。

今回は、変形性膝関節症の方に起こりやすい「ひざの腫れ」についてわかりやすくお伝えします。


変形性膝関節症があると、なぜ水がたまりやすいのか?

変形性膝関節症があると、

  • 関節の動きが少し硬くなる

  • ひざの中で摩擦や刺激が増える

といった状態が起こりやすくなります。

その結果、関節を守ろうとして関節液(いわゆる水)が増えやすくなります。

この状態を

**「関節水腫(かんせつすいしゅ)」**といいます。


関節水腫とは?

関節水腫とは、関節の中にある「関節液(水)」が必要以上に増えた状態のことです。

関節液は本来、

  • 関節をなめらかに動かす

  • 軟骨を守る

という大切な役割をしています。

しかし、関節に負担や刺激が続くと、体が関節を守ろうとして、水を多く出しすぎてしまうことがあります。

その結果、

  • 腫れぼったい

  • 動かしにくい

  • 張る感じがする

といった症状が出てきます。

👉 水が悪いのではなく、関節が「助けて」と出している反応と考えると分かりやすいです。


ひざ裏に水がたまる「ベーカー嚢腫」

増えた関節液は、関節の中だけにとどまらず、行き場を変えて、ひざ裏にたまることがあります。

これを

**「ベーカー嚢腫(のうしゅ)」**といいます。

つまり、

体が無理をしているサインが、

ひざ裏の腫れとして現れている

という見方もできます。


腫れていても、慌てなくていい場合

次のような状態であれば、経過を見ながら体の使い方を整えていくという選択も十分考えられます。

  • 腫れているが、強い痛みはない

  • 歩行や日常動作は大きく変わっていない

  • 夜間痛や熱感がない

この段階では、

「ひざが壊れていく途中」というより、「ひざが頑張りすぎている状態」と捉えた方が近いことも多いです。


変形性膝関節症の人ほど大事な視点

変形性膝関節症がある方ほど、ひざ以外の関節の影響を強く受けやすい傾向があります。

● 股関節が動きにくくなると…

年齢とともに股関節の動きが小さくなると、本来分担されるはずの動きが、ひざに集中します。

その結果、

  • ひざの中が刺激される

  • 関節液が増えやすくなる

  • ひざ裏に水が逃げる

という流れが起こりやすくなります。


● 足首が硬いと、ひざに負担が集まる

変形性膝関節症の方は、知らないうちに歩き方が変わり、足首をあまり使わなくなっていることがあります。

足首が動かないと、地面からの衝撃やねじれが、そのままひざに伝わってしまいます。

これも、ひざ裏の腫れにつながる一因です。


ひざ裏の腫れは「体を見直す合図」

変形性膝関節症がある方にとって、ひざの腫れは、

「もうダメ」というサインではなく、

**「ひざに負担が集まりすぎていますよ」**という合図と受け取ってほしいところです。

このタイミングで、

  • ひざだけを守りすぎていないか

  • 股関節や足首が固まっていないか

  • 動かなさすぎていないか

を見直すことで、ひざの状態が安定してくるケースも多くあります。


まとめ(変形性膝関節症がある人へ)

変形性膝関節症があって、ひざやひざ裏が少し腫れてきても、

すぐに悪化しているとは限りません。

大切なのは、ひざだけでなく、股関節・足首を含めた体全体の動きを整えること。

それが、ひざへの負担を減らし、関節水腫やベーカー嚢腫の再発予防にもつながります。

監修:柔道整復師 小國良成