ひざの痛みQ&A
こんにちは、
神戸市北区にあります小国整骨院の小国です。
ブログをご覧いただき
ありがとうがざいます。
ひざの痛みでご来院いただいた70代女性の患者さんからひざの痛みについて
いくつかご質問やご相談をうけましたが同じような疑問や悩みを抱えている方も多いと思いますので
ブログでシェアしたいと思います。
ひざの痛みでお困りの方にとってご参考になれば幸いです。
目次
Q1.軟骨がすり減ってるってどいうこと?
Q2.水が溜まってるってどいうこと?
Q3.ひざの曲げ伸ばしがしにくくなってきた原因は?
Q4.筋力をつけると言われたけど…
Q5.手術しないと治らない?
Q1.軟骨がすり減ってるってどいうこと?
下の図の青い部分が軟骨です。
軟骨は関節の骨と骨とが当たる部分にあり、非常にツルツルで摩擦が起きにくくなっています。
しかし、長年使っていると表面の軟骨ははがれて摩耗していきます。
それが軟骨がすり減ったという状態です。
レントゲンで見ると関節の間に軟骨があり撮影すると映らないので関節の間は隙間があるのですが軟骨がすり減ると、
その隙間がなくなって関節お会いだがせまくなって映ります。
こうなってくると関節のなかで摩擦力が高まりスムーズな動きが出来なくなり動きなくくなります。
Q2.水が溜まるってどういうこと?
関節の中には、元々少量の関節液という潤滑油が関節の動きを滑らかにしています。
この潤滑油は関節の中を代謝しています。
例えば、軟骨がちびてくると軟骨のかすを異物とみなして関節内に炎症が起こることがあります。
炎症が起こると代謝のバランスが崩れて
潤滑油がどんどんと増えてしまいます。
それが「水がたまった」状態です。
多少はほっておいても吸収されていきますが、
水の量が多いと関節が腫れて関節の中の圧が高まり曲げ伸ばしが制限されます。
また、水を抜いても癖にはなりませんが炎症があるとまた溜まってきます。
炎症があるときは必要以上に動かない方が良いでしょう。
Q3.ひざの曲げ伸ばしがしにくくなってきた原因は?
① 関節の中の組織の問題
関節の中で軟骨がすり減り関節の摩擦力が高くなった
半月板や靭帯などを痛めて引っかかったり、挟み込みによるもの
② 筋肉の硬さによる制限
太ももの前の筋肉の柔軟性低下により曲げられないもの
③ 筋肉同士の癒着によるもの
筋肉同士の癒着により筋肉の滑走が悪くなり関節が動き辛くなる。
Q4.筋力をつけろと言われたけど…
病院で診てもらったら、
「筋力をつけろと言われた」
「何か運動して鍛えないとだめですか?」
筋力を強くすることは大切ですが…
太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)を鍛えましょうということで、よくトレーニングをされていますが
大体の方は、普通に日常生活をおくるぐらいの筋力は備わっています。
そこで当院は太ももの内側の筋肉(内転筋)や後ろの筋肉(半腱半膜様筋)を鍛えることをお勧めしています。
また、トレーニングをすることで体の柔軟性が失われて動きにくくなる場合もありますのでご注意ください。
Q5.手術しないと治らない?
ひざの人工関節の手術をした方のお話を伺うと、
辛かった痛みは改善した方が多いです。
動きやすさ(関節の可動域)は手術前と大きくは変わらないようです。
年齢を重ねてくると、
多かれ少なかれひざの軟骨はすり減って変形してきます。
変形したものは、元には戻りませんが痛みには、波があり改善したり再発したりしています。
もちろん、個人差はありますが変形=痛みではありません!
変形があっても使い方を注意すれば痛みが治まるケースはよくあります。
心疾患や脳の疾患、癌などと違って一刻も早くしなければ手遅れになる訳ではないです。
納得した決断をされた方は良い結果に繋がっているようです。
迷いがある方は、ほかの治療を色々されてからでも遅くはないと思います。
監修:柔道整復師
小国良成