「梅雨バテ」と腰痛の意外なつながりとは?

こんにちは。神戸市北区の小国整骨院、院長の小國良成です。

梅雨の季節になると、

  • 「なんとなくだるい」

  • 「腰が重くて動きたくない」

  • 「朝が特につらくて布団から出られない」

という声をよく耳にします。

これらの不調、もしかすると「梅雨バテ」が原因かもしれません。

さらにこの「梅雨バテ」が、実は腰痛にも深く関係しているのをご存じですか?

今回は、梅雨バテと腰痛の関係、自律神経の影響、そして乗り切るための対策を、お伝えしたいと思います。

是非、参考にしていただいて、梅雨を元気に乗り切っていただければ幸いです。


「梅雨バテ」って何?

「夏バテ」は有名ですが、「梅雨バテ」はあまり知られていません。

梅雨バテとは、梅雨の気候によって自律神経が乱れ、全身の調子が崩れる状態を指します。

主な原因はこの3つ

  1. 気圧の変化

     梅雨は低気圧が続き、自律神経が乱れやすくなります。眠気・だるさ・頭痛・関節痛などが現れます。

  2. 高い湿度

     体内の水分調節がうまくいかず、むくみや冷え、内臓疲労を招きます。

  3. 寒暖差の大きさ

     昼夜や日ごとの温度差が体にストレスを与え、疲労や不調につながります。


梅雨バテが腰痛を引き起こす3つの理由

① 血流の悪化と筋肉のこわばり

湿度や冷えによって血流が悪くなり、筋肉がかたくなると、腰を動かすだけで負担がかかり、慢性的な腰の重だるさや、ぎっくり腰のリスクが高まります。

② 自律神経の乱れ

自律神経が乱れると、筋肉に余計な緊張が入りやすくなり、腰回りに力が入り続けて痛みや疲れが増します

③ 活動量の低下

雨で外出が減ると運動不足になり、腰やお尻の筋肉が硬く・弱くなりやすくなるため、痛みが出やすくなります。


梅雨時に起こる自律神経の変化

梅雨は低気圧・高湿度・日照不足が続く時期です。

これらの環境ストレスによって、体はリラックスモードの副交感神経が優位になりやすくなります。

◾️副交感神経が優位になると

本来リラックス時に働く副交感神経が、長期間優位になると、

  • 朝がつらい

  • 眠気が抜けない

  • 血圧が下がる

  • 活力が出ない

といった「梅雨バテ」の典型症状が現れます。

◾️交感神経との切り替えがうまくいかない

晴れと雨が日ごとにコロコロ変わる

気温差が1日で5℃以上ある

室内は冷房、外は蒸し暑い

こうした環境ストレスが、交感神経と副交感神経のスイッチの切り替えミスを招き、以下のような症状が出やすくなります:

  • 頭痛・めまい

  • 食欲不振

  • 睡眠の質の低下

  • 腰痛の悪化

などを引き起こします。


梅雨バテ・腰痛を防ぐ対策

① 朝の運動で交感神経をオンにする

朝の軽い運動は、自律神経を切り替え、筋肉のこわばりを防ぎます。

おすすめストレッチ

  • 肩をすくめて息を吸いストンと落とて息を吐く(5回)
  • 腰に手を当てて骨盤を回す(フラフープをするような感じ)

 

② 湯船で体温と血流を整える

ぬるめ(38〜40℃)のお風呂に10〜15分浸かることで、

  • 血行促進

  • 筋肉の緩和

  • 自律神経の安定化

といった効果が期待できます。冷えやすい足元・お腹をしっかり温めることがポイントです。

③ 室内でできる軽い運動を

雨の日でも室内で簡単に運動を取り入れましょう。

おすすめ運動

  • 背伸びの要領で踵を上げて落とす(10回):立位でも座位でもよい

  • 壁に手をついて軽くスクワット(5回)

回数はあまり気にしなくてもよいがこまめに筋肉を動かすことで、血流が改善し、痛みの予防になります。

④規則正しい生活

自律神経を整える基本は規則正しいい生活リズムです。

  • 起床時間や食事の時間、就寝時間など1日の生活リズムを一定にすることが望ましいです。
  • 睡眠時間の確保も重要です。
  • 冷たいものを摂取しがちになりますので注意しましょう。

まとめ

梅雨は、気候や環境の変化によって自律神経・筋肉・体温調節機能に負担がかかる時期です。

それが「梅雨バテ」となり、腰痛や疲れ、だるさとして現れます。

しかし、日々のちょっとした工夫で、その不調は軽減できます。

「なんとなくしんどい」を放置せず、体を整えて、梅雨の季節を元気に乗り越えていきましょう!

監修:柔道整復師 小國良成