身体の歪みは調子のバロメーター

ここ数日、寒い日が続いていますね。

私の通勤は20分ほど歩いておりますが

どうしても寒いとポケットに手を入れて肩に力が入った変な姿勢で歩いており

これでは、患者さんにアドバイス出来ないなぁと反省しております。

当院を受診されている方の症状は様々ですが、

最も多いのは、腰痛でお困りの方です。

続いては肩、首の凝り、坐骨神経痛…という感じですが

これらの一見違う症状でも共通点がございまして

調子が悪くなると、身体の歪みがひどくなり!

調子がよくなると、身体の歪みが改善されてきます。

年明けにご来院された患者さんで

長年の肩凝りと坐骨神経痛が改善された方60代女性は

以前は、左肩が下がって背骨の歪みが一見できましたが

ここ最近は、歪みが改善され肩の高さも左右差がなくなりました。

すると症状もほとんど気になることはないそうです。

 

左背部痛でお困りの40代女性は、

年末はお仕事が忙しすぎて、ご来院のチャンスがなくて

年明けにご来院いただくと右肩が下がって歪みが顕著な状態でした

すると、治まりつつあった左の背部痛もいつもより酷くて

筋肉の張りを改善するのにもいつもより時間がかかりました。

 

今回の方々は、対照的でわかりやすかったのでご紹介させていただきましたが、

身体の歪みと不調は比例していることがかなり多いです。

歪んでいるとどうなるか、

 

たんすで例えると

たんすを据え付けかたが悪かったり、服の入れ方が乱雑だと歪みがでて

引き出しが動きにくくなり、

やがて動きの悪い所でギーギーと音がします。

この状態を改善するのに引き出しの動きが悪い所だけ治しても

いずれ、またどこかにひずみが出てきます。

据え付けをしっかりとし直したり、服をきれいにバランスよく入れたりして

歪みを改善しないと根本的な改善は見られません。

お身体も同じなんですよね。

 

 

ある程度の許容範囲はあるものの、

それを逸脱すると様々な症状が出てきます。

立っているだけでも重心が崩れるため、

前後や、左右でアンバランスになり

それを支えるのに筋肉が収縮し

それが、凝りや張りに繋がって

肩凝りや腰痛などを引き起こします。

歪みが改善されると、重心が変わり

余計な力を必要とせず凝りや張りがなくなり手や足のなど四肢の動きも良くなります。

すると末端への血流もよくなり

痛みやしびれも改善していきます。

 

とは言うものの日常生活の中では色々な動きをする中で前後左右、全てに対象にとはいきません

ただ動きがある最中は、肩凝りや腰痛はさほど気にならないことが多いです。

問題は、立ちっぱなしや座りっぱなしなど同じ姿勢をしてるときに歪んでくることが多いです!

出来れば、足など組まずに両足均等が望ましいですが、

片側だけに負荷をかけずに反対でも足を組んでみるなどバランスを考え

出来るだけこまめに姿勢を変えるように工夫していただければと思います。

 

監修 柔道整復師 小國良成