冬とめまいの関係|原因と予防法を解説
こんにちは
神戸市北区にあります小国整骨院の小国です。
最近、患者さんから「めまい」を訴える人が続きました。
元々、めまいの既往歴はなかったようです。
めまいは、6月の梅雨時期、9月の台風シーズンが多いようです。
ただ、冬にもめまいを起こしやすいリスクがあります。
もし、同じ様にめまいでお困りでしたら参考にしていただければ幸いです。
冬にめまいを起こす原因
冬のめまいは、いくつかの要因が複雑に絡み合っています。
1. 寒さによる血行不良
冬の寒さによって体の血管が収縮しやすくなり、血行が悪くなることがあります。
特に頭部や内耳への血流が不足すると、平衡感覚を司る内耳が正常に働かなくなることがあります。
その結果、立ちくらみやふらつきといっためまいの症状が現れます。
2. 自律神経の乱れ
寒い環境では、体温を一定に保つために自律神経が活発に働きます。
しかし、この負担が過剰になると自律神経が乱れ、めまいを引き起こすことがあります。
特にストレスを感じやすい人や冷え性の人は、自律神経が乱れやすく、冬場に体調を崩しやすい傾向にあります。
3. 水分不足による体内バランスの変化
冬は汗をかきにくく、喉の渇きを感じることも少なくなるため、水分補給が不足しがちです。
体内の水分が不足すると、血流が滞りやすくなり、さらに内耳のリンパ液の流れが悪くなります。
これにより、平衡感覚が乱れてめまいが起こる可能性があります。
4. 感染症による影響
冬は風邪やインフルエンザが流行する季節です。
これらの感染症によって発熱や炎症が起こると、内耳が影響を受けてめまいを引き起こす場合があります。
また、副鼻腔炎や耳の疾患もめまいの原因となることがあります。
感染症の症状が長引く場合は早めに医師の診察を受けましょう。
5. 冬季うつ病やストレス
冬は日照時間が短くなり、気分が落ち込みやすくなる「冬季うつ病」を発症する人も少なくありません。
ストレスやうつ状態は自律神経を乱し、めまいを引き起こす一因となります。
精神的な不調が体調に影響を与えることもあるため、心のケアも重要です。
冬におけるめまいの予防法
冬場のめまいを防ぐためには、日々の生活習慣を見直すことが大切です。
1. 体を温める
寒さによる血行不良を防ぐために、暖かい服装や入浴を心がけましょう。
特に、湯船に浸かることで全身の血行が良くなり、自律神経のバランスを整える効果も期待できます。
首や足首などの「温めポイント」を意識することも有効です。
2. 適切な水分補給
冬は意識的に水分を摂ることが大切です。
おすすめは、暖かい飲み物やスープを取り入れることで、体を冷やさずに水分補給ができます。
3. バランスの良い食事
鉄分やビタミンB群を含む食品を摂取することで、貧血を予防し、めまいのリスクを下げることができます。
ほうれん草、レバー、納豆などは鉄分が豊富です。
また、冬野菜を活用して栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。
4. 規則正しい生活リズム
睡眠不足やストレスは自律神経を乱す原因となります。
起床や就寝、食事の時間や量を一定することで自律神経を整え働きやすくなります。
さらに、軽い運動やストレッチを取り入れることで血行が促進され、自律神経が整いやすくなります。
5. 感染症対策
手洗いやうがい、適切な湿度管理など、風邪やインフルエンザの予防をしましょう。
感染症を防ぐことは、めまいのリスクを下げるためにも重要です。
まとめ
冬は寒さや乾燥により、血行不良や自律神経の乱れ、水分不足などが原因でめまいが起こしやすい季節です。
しかし、生活習慣を工夫することで、そのリスクを軽減することが可能です。
特に、体を温めることや適切な水分補給、バランスの良い食事、規則正しい生活を意識することが大切です。
ただ、めまいの原因はこれがすべてではありません。
症状が続く場合は早めに耳鼻科や内科を受診し、専門医の診断を受けましょう。
冬場も健康で快適な生活を送るために、日々のケアをしっかり行いましょう!
監修:柔道整復師 小國良成