🌙 夜眠れない咳や鼻づまりに――お子さんを楽にする簡単ケア
こんにちは、
神戸市北区にあります小国整骨院の小国です。
インフルエンザがすごい勢いで流行りだしたみたいですね
インフルエンザや風邪が流行る時期になると、
「寝ていても咳が止まらない」
「鼻が詰まって寝苦しそう」
といったお子さんの症状が増えてきます。
どうにか楽に寝かしてあげたいけど、何をすれば良いのかわからない、
そんなときにお勧めなのが、ツボ押しややさしい刺激で体を整える方法です。
苦しそうにしているお子さんがぐっすりと寝れるように参考にしていただければ幸いです。
【1】咳を落ち着かせる「尺沢(しゃくたく)」のツボ
咳は、肺や気道に負担がかかっているときに出やすくなります。
そんなときに助けになるのが、**「尺沢(しゃくたく)」**というツボです。
場所は、肘の内側のしわの上で、親指側の少しくぼんだところ。
ここは「肺経」という経絡に属しており、咳・痰・呼吸のトラブルによく使われます。

▶ 刺激の方法
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人差し指で軽く押して、5秒押す → 3秒離す。
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これを3〜5回ほど繰り返します。
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お子さんには、“なでるように”がちょうど良いです。
💡ポイント:
押すときは呼吸に合わせてゆっくり。
「スーッと息を吐くタイミングで押す」と、体がよりリラックスします。
また、胸の前(鎖骨の下あたり)を温めるのもおすすめです。
温かいタオルを1〜2分のせてあげると、胸の筋肉がゆるみ、咳が出にくくなります。
【2】鼻づまりを和らげる「前頭骨まわりの刺激」
鼻づまりが強いと、寝ている間に口呼吸になって喉を痛めたり、咳を誘発することもあります。
そんなときは、鼻の通りをつくる骨のひとつである**前頭骨(おでこの骨)**をやさしく刺激してみましょう。
前頭骨がかたくなると、鼻まわりの動きが悪くなり、粘膜が腫れて鼻づまりが起こりやすくなります。
▶ やり方

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両手の中指で、こめかみあたりに軽く触れます。
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そこから斜め45度の方向(上前側)に、皮膚をほんの少しずらすように刺激します。
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力を入れず、皮膚がわずかに動くくらいでOK。
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鼻呼吸になり呼吸が深くなるめでキープして、ふわっと戻します。
💡ポイント:
「押す」ではなく「触れる」感覚で。
お子さんが“気持ちいい”と感じるくらいの軽さがちょうど良いです。
眠るときに行うと、鼻の通りが良くなり、寝やすくなります。
【3】寝室環境を整えて、呼吸を助ける
せっかく体を整えても、部屋が乾燥しているとすぐに鼻づまりが戻ってしまいます。
夜のケアでは、環境づくりも大切です。
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部屋の湿度を**50〜60%**に保つ
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枕を**少し高く(タオル1枚分)**して寝る
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寝る前に温かい白湯を一口飲ませる
これだけでも呼吸がずいぶん楽になります。
💡ワンポイント:
仰向けだと咳が出やすいお子さんは、横向きや上半身を少し起こした姿勢で寝ると良いです。
鼻水が喉に流れにくくなり、咳が落ち着きやすくなります。
【4】お子さんを安心させることも大切に
咳や鼻づまりで苦しそうにしていると、親も不安になりますよね。
でも、「大丈夫、楽になるよ」と声をかけて、ゆっくり背中をさすってあげるだけでも、
お子さんの呼吸は落ち着きやすくなります。
心と体はつながっています。
安心感は、何よりの「自然治癒力」を引き出すお手伝いになります。
💬 まとめ
| 症状 | ケアの方法 | ポイント |
|---|---|---|
| 咳 | 尺沢のツボ押し・胸を温める | ゆっくり呼吸に合わせて押す |
| 鼻づまり | 前頭骨まわりの刺激 | こめかみを斜め45度に軽くずらす |
| 寝苦しさ | 枕を高く・湿度管理 | 横向きや上体を少し起こす |
お子さんの体はとても繊細です。
やさしく触れて、温めてあげることで、呼吸も整い、眠りやすくなります。
もし症状が長引く場合は、無理せず医療機関を受診してください。
そのうえで、今回のケアを“家庭でできるサポート”として続けてみてくださいね。
監修:柔道整復師
小國良成