ひざの前側の痛み
ひざの関節は使い方によって何かと痛めやすいです。
当院にご来院される方で多いのは60代~70代の女性で変形性ひざ関節症です
ひどくなると人工関節の手術をする方も少なくありません。
そんなひざの痛みでも今回は前側にあるお皿のまわりの痛みについて書いてみました
ひざの前側の痛みでお困りの方は是非参考にしていただけたら幸いです。
ひざの前の痛み
右の図の1.6.7.8.9.13番の
痛みは太ももの前にある大腿四頭筋の柔軟性に問題があることが多いです。
この筋肉を緩めてお皿の動きを改善していくことが治療の第一歩になります。
ストレッチやお風呂での正坐など
変形性ひざ関節症をはじめ、ひざが悪くなるとこの筋肉を鍛えましょうとなるのですが、筋肉を鍛えると硬くなることがよくあります
そうなると、お皿の動きが悪くなりひざが曲げにくくなります。
そして、1.6.7.8.13番に牽引力がかかり痛みに繋がります
元々、前の筋肉(大腿四頭筋)の筋力は日常生活を普通に送るくらいの筋力は備わっていることがほとんどです。
(手術後やアスリートとしてパフォーマンスに必要な場合を除きます)
バランスが大切ですので前の筋肉ではなく後ろの筋肉を強化すること、後ろの筋肉をもっと使うことで前側の負担を減らすことが重要です。
後ろの筋肉を鍛えるメリット
①上の図の半腱様筋、半膜様筋を鍛えるえることで前にある大腿四頭筋の柔軟性がアップします
②年齢を重ねていくとひざは外側へ広がろうとします(O脚が進みます)その予防になります
③ひざから下のすねが外側に捻じれるのを予防します
②③が進むと、ひざの内側の痛みに繋がります。
後ろの筋肉の鍛え方
(動画につながります)
太ももの裏の筋肉の鍛え方
太ももの内側の筋肉の鍛え方
使い方
歩き方
歩行時にかかとで着地してつま先で蹴るのが一般的ですが
着地してから、かかとをそのまま後ろに引く(かかとで蹴る)イメージ(ひざは伸ばしたまま)で使うとお尻から太ももの裏の筋肉を使って後ろに伸ばします。
つま先で蹴るとひざを伸ばす感じになりますが、かかとを後ろに引く感じだとひざの屈伸が少ないのでひざへの負担は減ります。
使う意識を変えると痛みも改善していくることはよくありますのでお試しください。
監修 柔道整復師 小國良成