腰椎分離症
腰痛は、10人に1人が経験したことがある程、誰にでもおこる症状です。
そんな腰痛は、大きく分けると原因がわかる腰痛とはっきりと原因がわからない腰痛の2種類にわかれます。
割り合い的に言うと原因がわかる腰痛は、全体の15%で原因がはっきりわからない腰痛が85%と言われています。
今回、書いているのは原因がわかる腰痛です。
「腰椎分離症」という疾患です。
腰椎分離症とは、
腰の骨に繰り返しストレスが加わり続けると骨を形成する力が弱くなり疲労骨折を起こします
特に骨が未成熟な成長期に発生しやすいです。
小学高学年から高校生くらいのスポーツをしている子たちに起こります。
矢印は、疲労骨折をおこす場所
原因
腰を反らしてたり、捻る力が働くと図の部分にストレスがかかり反復されることで疲労骨折を起こします。
バレーボールや野球、サッカー、ゴルフなどで起こりやすいです。
実は、私も腰椎分離症の経験者です。
私は、野球をしていたので野球によって分離症をおこした選手を見ることが多かったのですが
罹患した選手のスイングは概ね上半身主体と言うか下半身が上手く使えてないことが多いです。
上半身に意識がいくと肩から回り骨盤から上の腰椎で捻る傾向が強くなり腰にストレスがかかります。
下半身に意識がいくと股関節を使って骨盤が回転し腰の骨にはストレスがかかりにくくなります。
競技は異なっても股関節の柔軟性が低下して、うまく使えずに腰に負担がかかっていることは同様です。
治療
骨折が早期にわかると固定をして骨の癒合を図ります。基本的には、コルセットで固定して反らしたり捻ることをしないようにします。
初期にわかれば、3か月くらいの固定で癒合しますがだいたい半年はかかると言われています。
骨折と痛みとは必ずしも一致しないので、骨折後も気づかず放置している場合もあり、
骨折してからの経過が長い場合は骨が癒合しないことも珍しくありません。
仮に骨が癒合しなくても痛みが治まると運動も出来きるようになります。
固定以外にも
股関節の柔軟性を改善する
スイングなど使い方を見直す
体幹の強化
以上が腰痛の再発予防とパフォーマンスアップには必要となります。