肩の腱板断裂について
こんにちは神戸市北区の小国整骨院の小国です。
当院に元々、肩痛で通院されていた50代の男性がお仕事で肩を痛められて
病院で検査をした結果、「腱板断裂」といわれたそうです。
この方は、ケガをされて痛めましたが、加齢により痛めることもよくあります。
今回は、そんな「腱板断裂」について書いています。
肩が痛い、腕が上がりにくい、力が入りにくいとお困りの方は腱板を痛めているのかもしれません
参考にしていただければ幸いです。
腱板って何?
腱板とは、回旋筋腱板とかローテーターカフや肩のインナーマッスルなどと呼ばれている
4つの筋肉のことです。
棘上筋(きょくじょうきん)、
棘下筋(きょっかきん)、
小円筋、
肩甲下筋
これらの筋肉の主な働きは、
①腕を動かすときに上腕骨(腕の骨)を肩甲骨に寄せる働きがあります。
例えると、横たわっている5mくらいの棒があるとして
二人掛かりでそれを垂直に立てようとするときに一人が棒の端を地面に固定して
もう一人が立てていきますよね。
その地面に固定する働きが腱板の役目となるわけです。
上手く固定できないと腕が上げにくくなるわけです。
②捻じるときに働く
腕を内側や外側に捻じるときに働きます。
受傷原因と症状
原因
40代以降で受傷す露ことが多く、
若い世代では、転倒や打撲により強い力が働いたときに受傷します。
高齢になると日常生活活動でも断裂を生じることがあります。
ある調査によると、肩に症状がない成人を対象にMRIで調べたところ、60歳以上の高齢者の54%に腱板断裂が確認された報告があります。
つまり、無症状でも腱板断裂が起こっていることがあり、痛みとは必ずしもリンクしないということです。
症状
動作時の痛み、可動制限、筋力低下
五十肩や四十肩では、自動運動(自分で動かす)でも他動運動(他の力で動かしてもらう)でも手を上げることが困難ですが、
腱板断裂の場合、他動運動では手を上げることが可能であることが多いです。
治療
大きく分けると2つあり、保存療法と手術療法になります。
基本的に保存療法は断裂の程度が低かったり、活動量が低い方に適応されます。
筋肉の繊維が断裂しているので、無理に伸ばしてみたり、重いものを持って負荷をかけると傷口を広げる場合もあります。
当院では、お身体のバランスを整えて、肩への負担を出来るだけかけないようにアプローチしていきます。
一方で手術療法は、断裂の程度が酷かったり、スポーツや力仕事など、日ごろから肩にストレスをかけているけれど
早期に復帰したい方は、手術を選択されている方が多いですね
勿論、術後はリハビリもあります。
監修:柔道整復師小國良成