高齢者の急性腰痛、それは...かもしれません!
神戸市北区にあります小国整骨院の小国です。
今回ご紹介するのは、圧迫骨折です。
以前、勤務していた整形外科のドクターから、高齢者の急性の腰痛は圧迫骨折を疑えと指導されていました。
当時、病院で見る圧迫骨折は高齢者の方が転倒して、お尻をうって腰背部に強い痛みがあり動くのもままならない光景を良く見ました。
骨折すると、強い痛みを伴うのですが・・・
そうとばかりではありません!
知らないうちに、背骨が潰れてくこともあるのです!
圧泊骨折とは
背骨が骨粗鬆所により骨の密度が低下しスカスカになって体を支えられなくなり、上から圧迫されて背骨がつぶされること。
それにより、身長が縮んだり、背中が曲がる
受傷機転
骨粗鬆症の方が。
- 朝、起き上がろうとしたとき
- 大きなクシャミをしたとき
- 転倒してお尻をうったとき
- いつの間にか
症状
- 腰背部痛(立ち上がるとき、起き上がるとき)
転倒などによるお尻をうった場合は痛みが強く動くことが困難な場合が多い。
それに比べて、特に外傷(ケガ)などなく、いつの間にか骨折している場合は日常生活は割と痛みなく過ごせたりする。
但し、起き上がる動作は困難で強い痛みを訴えることが多い
- 歩行が不安定
- 背中が曲がって、身長が縮む
背中が丸くなり呼吸がしにくくなる
いつの間にか骨折は、病院を受診しても一度レントゲンを撮影しただけでは、「特に異常なし」と言われることもあるようです。
そのまま過ごしていて、痛みが強くなり再度受診すると圧迫骨折だったということがちょくちょくありますので、
1~2週間後に再度レントゲンを撮影して前回との骨の具合を比較することをお勧めいたします。
治療
コルセットを巻いて安静となります。
特に、骨密度が低い方は骨の変形が進んでいくので、初めの2~3週間は注意が必要となります。
前屈や、捻じる動きはしないようにします。
その後、骨の修復を確認しながら、安静も解除となりますがコルセットの着用は骨が固まるまで続けることとなります。
まとめ
高齢者の急性の腰痛は圧迫骨折を疑いましょう。
転倒した後の腰背部の痛みは、すぐに病院を受診すると思いますが
朝起きた時に腰に違和感を感じ
特に、起床動作の際に痛みが強い場合は早めに病院を受診しましょう。
起きてからは、動くことが可能でも、後から段々と痛みが増すことがあります。
骨折が治癒してからは背骨の変形により体のバランスが崩れて肩凝りや腰痛を伴うことがあります。
そういったときは整体治療が効果的です。
監修:柔道整復師 小國良成