変形性股関節症
先日も、ご相談を受けたのですが、
立ち上がりや歩きはじめなど動作をかえるときに
股関節の前が痛くなったり
股関節の動きの左右の差が
気になるなんてことありませんか?
実はこれ、
女性に多い変形性股関節症かもしれません!
変形性股関節症
○股関節の軟骨がすり減って変形します。
○関節の隙間が狭くなり周囲の組織に炎症を伴って痛みを感じます。
○変形することにより関節の可動範囲が制限されます。
○中高年におこりやすい。
○股関節の前や横に痛みを感じます。
お尻に痛みを感じる場合は、坐骨神経痛かもしれません。
原因
加齢によるものや臼蓋形成不全や先天性股関節脱臼などから続発するものがありますがほとんどが臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)が原因で発症します。
臼蓋形成不全
股関節の臼蓋(赤線の部分)という受け皿があり、
そこに大腿骨(太ももの骨)の先の丸い部分がハマり込むのですが、受け皿が小さいため体重を受ける面積が小さくなり、その分荷重する重量が増えますので軟骨がすり減りやすく変形しやすい。
若いときは、自覚症状は無く運動などもこなせますが痛みを感じレントゲン撮影した際に判明することが多いです。
注意
動いている限り関節の軟骨には、摩擦がおきすり減ります。
過度な運動でかえって変形が進むことがあります。
可動域の改善
関節の変形や痛みに伴い周囲組織の緊張などにより可動域が狭くなります。
そうなると同じ場所ばかりが擦り減るので可動域を改善して股関節にかかる圧力を分散させます。
また、股関節の可動性だけではなく、ひざや足関節、仙腸関節の可動性や歪みの改善も重要となります。
筋トレ
股関節周囲の筋肉を鍛える場合、どうしても股関節に負担がかかりますので安易なトレーニングはお勧めしません。
よく股関節のリハビリで外転筋を鍛えるのですが、
可動域に制限がある場合には外転筋を緩めると股関節症が改善した報告もあります。
そこでおススメは、
①杖を使って悪いほうの荷重を軽減する。
②体重減量
③貧乏ゆすり
座っていて立ち上がる前などに効果的
④整体
股関節の変形や痛みにより左右の荷重が不均衡になり歪みが生じやすいです。
整体により身体のバランスや可動域を改善していきます。